『狐狸狐狸ばなし』 一見劇団
2022.11.17 昼 浅草木馬館にて
劇団美山の里美こうた座長と里見京馬副座長がゲストと聞きつけて。
あらすじは知っていたものの、きちんと観劇できてなかったので、満を持しての演目でした。
一見好太郎座長の手ぬぐいや伊之助、こうた座長が女房おきわ、京馬副座長の法院さん、この配役で観劇できたのは本当に僥倖以外の何ものでもない!!
飄々とした伊之助を好太郎座長が好演されていたのはもちろんのこと、浮気相手の法院さんに甘えた声でしなだれかかる、こうた座長が登場した瞬間の歓声たるや! それに応える京馬副座長の法院さん色気ありすぎて、本当に坊主かなというくらい、こちらも一挙手一投足のたびに歓声がすごかった!!
ゲスト出演ということで、いつも自分たちの劇団でやっている内容とは少し違うところもあるらしく、前日稽古もみっちりやったという、こうた座長ですが、それでも確かめながら演じていく感じが、すごくお人柄を表しているようで。
それに対して、やりたい放題自由に演じられる、京馬副座長の伸びやかさは好対照でした。京馬さんが脱線する度にうまく前に進められるようにフォローされているこうたさん、好太郎座長まで暴走し始めてしっかり翻弄されるこうたさん。
どこもかしこも見逃せないシーンだらけでした。こうなってくると本当に眼が忙しい!
牛娘役の紅ア太郎さん、出番の時間は少なかったけれど、がっつり爪痕残していかれました。脇を固められる一見劇団の方々もお上手で、とても良い時間が流れていました。
2022年7月21日の新風ミクサ公演からのご縁で、今回初めてのゲスト出演だったそうですが、やっぱり配役やゲスト出演でいつものお芝居にも新しい風が吹き込んでいるのを観られるとすごくすごく嬉しいものだなと思いました。
お芝居に続く舞踊ショーもミクサ公演の流れを汲んでの好太郎座長とア太郎さんによる『踊』だったり、こうた座長の三味線演奏ありなどなど盛りだくさんで、なんと終わったのが16時15分。17時からの夜公演に詰めかけたお客さんとの入れ替えも慌ただしく。
劇団美山さんはラストショー以外のお写真はSNS公開NGだそうで、劇場や劇団ごとにお作法が違ったりするので、初めましてのお客様も必ずいることを前提に毎回アナウンスを丁寧にしていただけたらなぁ。
最近は公演ごとにいろいろなパターンも発生するなど(収録が入るのでお祝いは舞踊後になど……)もあるので、切に。
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