本日の猫たち #182
うちの兄猫はおおらかな性格をしています。
そういう話をすると「兄猫ってO型でしょ」と言われることがあるのですが、つくづく人の発言ってその人のバックグランドが影響しているなあと感じます。
ちょっとした台詞から、その人のプロファイリングができるなと。
(プロファイリングは犯罪捜査における犯人像の分析技法、用語なので、この場合、犯罪者でない人物の推測に使えるかどうか定かではないのですが)
上記の発言をした人の一人を、知らないという設定で、ためしにプロファイリングしてみます。
まず「血液型占い」という単語。すごく日本らしいです。
私自身、久しぶりに耳にしました。
日本以外にも一部のアジアの国では「血液型占い」をするそうなんですが、私がかつて住んでいた旧社会主義国やヨーロッパの国では血液で性格を判別するということがなく(自分の血液型を知っている人がそもそも少ない)、「血液型占い」どころか、相手の血液型を聞く習慣すら存在していなかったので(会話に困ったときのネタとしての活用すら)忘れていました。
要するにこの発言者は、日本もしくは東アジア人の可能性があります。
そしてもうひとつ。「兄猫がO型」と断定した発言。
この発言者は猫を飼ったことがない、もしくは飼い猫が輸血するような事態に陥った経験がない、ということが考えられます。
といいますのも、猫の血液型はA、B、ABだけで、O型の猫はいないのです。
なのでそのことを知っていれば、「兄猫はO型」という発言は出てこない。出てきたとしたら「兄猫は人間ならO型」とか「猫と人間の血液型が同じだったら」という補足説明が入るのではないかと思います。
以上の二点から、発言者の人物像を推測しますと、
猫に対する専門知識がやや薄いが、コミュニケーション能力が高く、誰とでも浅く広くつきあえる日本人女性。
ということになるのですが、半分くらいしか当たっていないような気がします。
(実際は、子供の頃に猫を飼っていたが、現在は犬飼い。血液型占いはあまり信じないタイプだが、このときは「おおらか=O型」という世間で言われているテンプレートをたまたま口にした。猫の血液型が3種類というのは知っている人絶対に少ないと思う、そうです)
というわけで、だらだらと綴ってしまいましたが、「猫にO型はいない」という雑学は今日からでも使えるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。