自己嫌悪と戦いながら振り返る2022年
どうも、インキュベイトファンド(以下IF)という独立系のベンチャーキャピタルで働く寿松木と申します。
寿松木と書いて「すずき」とよみます。
漢字はトリッキーですが読みもイントネーションも普通の「すずき」です。
初めましての人も多いと思うので、僕のパーソナリティに関してはそのうち自己紹介noteみたいな感じで書こうと思います。
年末年始はひとり自宅に引きこもり霞でも食って行きていこうとしていたのですが、あまりに非生産的な日々を過ごす自分に自己嫌悪し、なにかすこしでもこの世に生み出さなければと言う焦燥と切迫に駆られています。
その感情を押し殺しながら銀色の缶をプシュッとしつつTwitterを眺めていたらタイムラインが今年一年の振り返りで溢れていたので、これははいい感じに振り返りをまとめていい感じに自己肯定感を挙げられるのではとPCを叩きはじめました(with銀色の缶)
ちなみにトップの画像は今年一番行ってよかったキャンプ場の写真です。
キャンプ行きたい人は連れていくのでいつでも声かけてください
そもそもどんな仕事してるの
振り返る以前にどんな仕事してるか簡単に説明すると、
・私達が投資している先のスタートアップが、
・ヒト組織の観点で困らないように(もしくは困ったときに迅速に解決できるように)サポートすると共に
・ミッションの実現に最適な組織/組織文化を作るためにCEOと人事と対話し続ける
という仕事です。
正確にはそれ以外の仕事もたくさんしていますが、またそれは今後書いていきます🤔
具体的なミッションとしては
シード投資先の採用体制の構築
上記体制をバトンタッチする1人目人事の採用
特定投資先の”事業に大きく資する”人材の特命リクルーティング
上記を仕組み化し滑らかに行うための社内オペレーション構築
イメージしづらいのが4点目だと思いますが、ここはIF投資先コミュニティや社外のタレントとのリレーション構築のために行うオンラインイベントの企画なども含みますが、主には投資担当であるキャピタリストとどのようにして業務区分し、彼らと共同で投資先を支援していくかという部分です。
ようやく本題
先日、IF広報より下記記事をリリースいたしました
上記記事ににもありますが、私達HRチームが(数字で見える部分だけの)この1年出した実績というのをまとめるとこのようになりました。
あくまでIFのHR支援チームが支援している中で投資先が採用した人数なので、実際には110名よりも多くの、意志ある優秀な方がIF Family(IF投資先のことをそう呼んでいます)にジョイン頂いています。
さて110名という数字が多いのか少ないのか私にもよくわかりませんが、過去3年の推移でいくとこんな感じ(下記)なので、ちょっとだけ誇らしい気持ちにはなっています。
110名というのは何をもとにした数字なのか、何名かから質問をいただいたので解説すると
IF HR担当が直接投資先に人を紹介し、入社に至った数
パートナーのエージェント様と共に紹介を進め入社に至った数
※候補者様と面談をしたり、投資先と共に面談したりと協働しています人事コンサル的に入り、ハンズオンで採用体制の構築/再構築をしている投資先で採用に至った数
の合算になります。
それぞれの割合ですが、ざっくりの概算で恐縮ですが、1から順に2割、4割、4割って感じだと思います(たぶん)
また、基本的には1と2は”事業に大きく資する”人材採用に限っているので、
・VP/CxO
・一人目〇〇(一人目の人事とか、一人目のBizなど)
・開発(エンジニア、デザイナー、PdMなど)
に限ってサポートしています。例外もありますが。
そんな感じでやってきた2022年ですが、そこそこちゃんとやれた部分を自己肯定感をあげるために振り返りつつ、いま仕込んでいることや、今後チャレンジしたいテーマをちょこっとだけ書くことで、一緒に働く仲間を募集しうと試みて今年を締めくくります😇
具体的に何をしていたんだっけ
今年1年の時間の使い方を振り返ると、たぶんこんな感じ
※仕事なんだか趣味なんだかよくわからない、yentaなりmeetupなりで人と会って話したりしている時間は除いてます
▼2022年前半
【6割くらい】投資先のハンズオンサポート
※弊社からのファーストラウンド投資を終えたばかりの投資先が、これから必要な人員を採用できるように、ファンダメンタルを整える一連のフローを進める。採用計画を作ったり、ATS導入・JD作ったり、面接トレーニングetc… 多分日本で一番シード期の採用体制を作ったと思います。【2割くらい】社内のGP/アソシエイト/アナリストとの連携体制づくり
※フロントと連携することで物事がスピーディにこなせることもあります。またIFアソシエイトは全員将来の独立を前提にしているため、GPとして独立して以降のことを考えても彼らと協働する意味があります。【1割くらい】IF投資先を共にサポートしてくださる方々との関係づくり
※エージェントの皆様や、コンサルとして入ってくださる方、HRもそれ以外でも、IF投資先を贔屓にしてくださる方々とのリレーションは重要です。私がすべてなくてもよく、私がプロフェッショナルの方々に適切にお願いできればよいのです。【1割くらい】投資先重要ポジションのヘッドハンティング
※などと言いつつも、これは寿松木が絶対に採用しないといけない、というものもあります。予算観点でお金が使えない、事業観点で採用媒体には出せないなど。そういうときは自分であらゆるネットワークを使って人に声をかけたりさせていただきました
▼2022年後半
【5割くらい】投資先のハンズオンサポート
【2割くらい】Platformチーム(IFバリューアップチームの呼称)のあり方や注力施策の検討
※他VCと比較して、IFがLPから、起業家から、タレントから選ばれ続けるためにPlatformチームのミッションや具体的な施策の方向性まで検討【1割くらい】社内のGP/アソシエイト/アナリストとの連携体制づくり
【1割くらい】投資先重要ポジションのヘッドハンティング
【1割くらい】人事の集合知を作りたいなーと動き始める
※IF多くの直投資先があり、さらにはFoFの先まで含めると日本で最大規模の”関係スタートアップ”があるVCです。であるならばそれだけの組織課題はあったはずで、それを集合知にできないかと動き始めました
それなりにやれた実感はあり、社内からも、投資先の皆様からも、おそらくきっとたぶん、価値を感じてもらえたHR支援ができた1年だったんじゃなかろうか
反省はあるか
上記の問いを聞かれたら間違いなく「ある」と答える。
あの投資先の、あのポジションでちゃんと人を採用できていたらもっと事業は大きく成長していたんじゃないか
寿松木を信頼して相談してくれたことを、自分がわからないからといって他の人にパスしてしまったり
もっと多くの人の機会創出をするために、もっと多くのリソースを借りながらイベントでもカンファレンスでも仕掛けられるものがあったんじゃないか
社内の仕組みをもっとエクセレントにできれば、多くの起業家や起業家と志を共にするタレントの出会いを再現性をもって作れたんじゃないか
とかとか。
振り返れば反省は多々あるし、自己肯定感は下がりまくるのですが、一旦ここではもう少し前向きな話をさせてください
来年にむけて
2023年は、仲間を増やしたいなと思っています。
現状の延長線上、現状のメンバーのケイパビリティ(とその拡張)でできることはこの1年メンバーとも話し合いを重ねながら見えてきた部分が多いです(ここはちょっとあまり公開できないので直接MeetyかTwitterとかから申し込んでもらえるとむっちゃ有り難いです)
これから必要なのは、IFならではのPlatformのあり方を、現状の延長線以外から考えられる異能の存在なんじゃないかと思っています。
私たちIFは
シード特化のVCとして、ファーストラウンド&インキュベーションにこだわりぬいて投資し続ける、起業家と「共創する」VCファンド
https://m.incubatefund.com/media/firstround_sansan
https://m.incubatefund.com/media/firstround_pxdt上記スタイルを社内から生み出し、アソシエイトが連続して独立し続けるような「VCを増やすVC」としてのFoF
https://newspicks.com/news/4649055/
https://coralcap.co/2020/11/interview-with-toru-akaura-2/JVCAの活動や産学連携を通じて、日本から”兆円単位”の新産業が生まれ続けるようなエコシステムを構築する
https://startup-db.com/magazine/category/interview/jvca-akaura-nakano
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000005647.html
という独自性があります。これは世界で見ても類を見ない独自性の高い取り組みのかけ合わせなんです。
そんなチームでのPlatform/Value Upチームとは何なのか、そもそも必要なのか、必要とされ続けるために何をすべきなのか、正直僕もよくわかっていません。スケールが大きすぎる🤔
でも、人生をかけて追い続けたいと思える、そんな問いだとも思います。
HRの観点では
集合知を形成する
日本で最もキャピタリストとタレントが出会うコミュニティを作る
日本で最も投資先の組織課題を横断し、深く理解するVCHRチームとなる
というのがテーマだと思っています。たぶん僕ひとりで今後数年の人生を振り抜けばそこにかなり近づけるとは思っています。
※なんでその結論なのか、詳細は文量の観点から割愛させてください、どうかMeetyかTwitterから。。。
一方で、IFがやるべきことは他にもたくさんあります。
世界で見ても類を見ない、特殊なVCだからこそ、誰も解を持っていない問いに挑戦できるんじゃないかなと思います。
もしこれを読んでいるあなたが
これまでの経験を活かして、でもそれをすべて捨てる覚悟があり、その上で日本の未来を憂い、日本が少しでも元気になるために産業構造そのものから変えていきたいと、そのために自分の人生を費やせると思うなら、
どうか少しだけでもお話させてください。
上記MeetyやTwitterでも、Facebookからでも構いません。
ちょっとお酒が回ってエモくなりましたが、そんな感じで日々IFも私も頑張っております。
果たして2022年を振り返れているのか全く謎のnoteになってしまいましたが、、、ここまでご覧くださいましてありがとうございました。。。
最後に2022年に撮った写真でいくつか思い出に残っているものをあげて終了とさせてください。
なんかだいぶパリピ感強い写真をですが、根は陰キャです。
ぼっちざろっくみてひとりで正月を過ごしてます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。