ハリウッドゴジラを観ない私。
GWですね。
そう、今年はGW(ゴジラウィーク)です。
山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞視覚効果賞を受賞したこともあり、上映延長が決定。それに加えて『ゴジラxコング 新たなる帝国』が4月26日から日本公開したことで全国の映画館で、ゴジラ映画が2作同時上映されているという祭り状態です。
なのですが。
私、ハリウッドゴジラを…観ないのです。ゴジラ推しを自称しておいて、なんなんだ…という感じですが…(いろんな人に謝っておきます。すみません)。
ここからは一個人の考えになりますので、なんだか嫌な予感がした方は今すぐにページを閉じて下さい。
もともと私は人間の為に戦ってくれる“VSゴジラ(主に昭和、平成のVSシリーズ)”を幼少期に観て育ちました。ゴジラ強い。ゴジラカッコいい。一緒に観ていた弟は誕生日の度にゴジラのソフビ人形を親にねだり、放射火炎の真似が得意。将来の夢は「ゴジラになりたい」でした(高校生くらいまで言ってたのは少し考えものですが)。
そんな私達が初めに衝撃を受けたのが初代『ゴジラ』。それまで観ていた子供向けのエンタメゴジラとは全然違う。ゴジラ…人間の敵なの?人間を襲うの?え、人間がゴジラを殺すの…??
そして一番衝撃だったのが、ゴジラは水爆実験の結果生まれたモンスターだという事。
つまりは反戦映画なのですね。この背景が私の心に刺さりました。ゴジラは人間の悪行によって生まれた。本当は海の底で誰にも存在を知られることなく静かに過ごしていたかったかもしれない。急に海の中が変になって「生きなきゃ、生きなきゃ」ってもがいてたら、体が大きくなっちゃった。本能に従って動いてたら陸に上がっちゃった。あ、ごめんなさい、ちょっと熱かったですか?なんかスッキリしたので一回海に帰ります。また来ますね。
って、ゴジラは思ってないかもしれないですけど!
つまるところ、何が言いたいのかというと。エンターテイメントとして、ゴジラをただの怪獣映画として楽しみたい方に文句はないんです。ただ私は「原爆、水爆反対」という反戦映画としてのゴジラを忘れたくないな、ということでして。やっぱりそういうテーマを背負ってるゴジラを彼方の国の方々が理解するのは、なかなか難しいんじゃないかと思ってしまうわけです(そういう意味では『オッペンハイマー』をちゃんと観てからこのnoteを書けば良かったな、とも思いますが)。
頑固ですかね。でも、ゴジラを心から愛しています。人間の敵になってしまったゴジラも、人間のために戦ってくれたゴジラも、私達にたくさんのことを教えてくれると思います。ゴジラLOVE。
叶うならば、最期はゴジラに踏みつけられて人生の幕を閉じたいものです。