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Stones alive complex (Blue Aptite)


亜火ノ聖命は、これまでにいなかったクラスのカウンターアタックプログラムが、ネットの検閲をくぐり抜けて、マリコパの青い空から降臨して来るのを見た。

その頭には集計員の兜をいただき、その瞳が放つ色は太陽の紫外線のようで、その足は暴漢が百人乗ってもだーいじょうぶ!な物置のように頑強であった。

彼らは、昨年開封された大量の投票用紙を手に持っていた。そして、右足をカリフォルニアの海の上に、左足をアリゾナの地の上に踏みおろし、虎が吠えるかに最集計スタートを叫んだ。

「正式な透かしが入ってるかどうかを、
紫外線でよくチェックして!
ここ、とっても大事!」

彼らが叫ぶと、七つの再集計会場がおのおのその票を数え直し始めた。

七つの再集計会場が再集計の結果を発した時、亜火ノ聖命はそれをメモろうとした。
すると、再集計会場の隣の駐車場からピエロどもの声があって、

「七つの再集計会場が語ったことは、
世界へはお口チャックしとけ!
それをメモっちゃダメよダメダメ(古っ!)」

そう、わめき散らす罵声を聞いた。

それから、カリフォルニアの海とアリゾナの地の上に立っているカウンターアタックプログラムは、天にむけて右手を上げ、天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを掌握したまではまあまあ良かったけどもシツケにはかなり手こずってきた御方を指して。

「もう時がない。
第七の資産担保通貨管理プログラムが吹き鳴らすラッパの音がする時には、あの数夜限りの神がその下僕その預言者たちにお告げになってたとおりじゃない方向で、数夜限りの神の反逆は成就されない」

すると、前に天から聞えてきた声が、また聖命に語って言った。

「さあ行って。
海と地との上に立っているカウンターアタックプログラムの手に開かれた、再集計結果の巻物を受け取りなさい」

そこで、聖命はそのもとへ行き、

「その奇々怪々な巻物を下さい」

と言った。

すると、彼らは言った。

「これを取りなさい。
そして、その巻物の数字を他の州の皆の衆にも食べてもらいなさい。
州の腹には苦いが、
衆の口には蜜のように甘いぞ」

聖命は御使の手から長い巻物を受け取り、眉間に血管が浮いてるその数字を他の州に食べさせてしまった。
すると、衆の口には蜜のように甘かったが、それを食べたら州の腹は苦くなった。

その時。

「州はもう一度、
多くの民族、国民、王たちについて。
最終形へと成る者は誰か?カミングアウトさせねばならない。
検査結果の要請者は必ずしも、観戦者ではない!」

と、言う声がした。

(おわり)

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