Stones alive complex (Brookite in Quartz)
かなり以前から、古いパラダイムの呪文は使えなくなっていた。
これは新旧交代という、単純な話ではなく。
比較的最近流行ってたライトすぎるスピリチャル概念が、時流サイクルの速度と規模に追従できず。
何周か回って、恐ろしく古くかつ根源に忠実なスピリチャリズムへ原点回帰せざるおえない流れでもあった。
「物事の終わり」をリアルに意識させられないと、次の展開に向けてヒトの頭はまともに働かない。
そして胸腺にスタンバイされている銃へ込められた退魔の弾丸には、専守防衛より先制防御のコンセプトが刻まれる。
くだけた言い方をすれば。
胸んとこにいつも青春18きっぷを貼り付けているかぎり、遺伝子の劣化は抑制される。
適切にプログラムされた観念は、物理的肉体へも影響を与えられるのだ。
ボディとメンタルそして命運は、引き金と撃鉄と銃身と同様でメカニカルに連動している。
体育会系用語の「気合い」に近いが、単なる根性論ではなく。とある根源を象徴する箇所への血流コントロールが発生させる、特殊防壁磁場のメカニズムであった。
ブルッカイトは、チタンと酸素の成分で形成されている。全く同じ成分で形成する鉱物にルチルがあるが、原子の配列が違うため結晶の形状や硬度、比重などが異なると別の鉱物になるのだ。
このように。
成分が同じでも異なる結晶構造になる鉱物を、
「同質異像(どうしついぞう)」という。
『つるつるのヒョウタンでぬるぬるのナマズを抑え込めるのか?』という公案がついに世の隅々にまで木霊し、それぞれが自分の頭で禅問答することを強いられるようになるだろう。
それぞれが唱える呪文がたとえ同じでも、
同質異像なものが幾種類もできあがるのと似ている。
この差は。
胸腺に装弾する退魔の弾丸に、どんなゲノム呪文が刻まれているのか?
で決まるはずだ。
それと。
このナマズは天然物なのか養殖物なのか?
という前提条件も、外せないポイント。
(おわり)