斜線堂有紀著 ”キネマ探偵カイレドミステリー” シリーズ読了

最近、読んだ本で凄く印象に残った作品を紹介します。

「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいどたかひさ)を大学に連れ戻せ」。留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎(なおさき)は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。

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休学中の主人公と留年必至のもう一人の主人公が関わるミステリーて
”なんなの?”と言うのが気になった点です^^
斜線堂先生の本は初めて読みましたが硬質文章ではないが非常に生々しさを
突然突きつけてくる印象が非常に強かったです。

また本著はエピローグが長いです、”なんでこんなに長いのかな~?”と
思っていましたがタイトルにもあるように”キネマ”とあるくらいなので
映画を引用して物語が進んでいきます、映画の終わりにはエンドロールが
流れます、それをエピローグに見立てて採用しているんだなと個人的に
思いました。

「キネマ探偵カレイドミステリー」は全3巻ですが”傑作”だと思います^^
印象に残った言葉として「本物の暴力が美しいフィクションに勝ってしまったら」と言う一文にはただただ唸るばかりでした。

今週末一気読みして見るには最適の一冊だと思います。



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