【ボブという名の猫 幸せのハイタッチ】奇跡の出会いに感動する、猫好きにオススメのヒューマンドラマ
皆さんは、人間と動物の不思議な絆を信じますか?
今回は、実際に起こった人間と動物の絆を元にした映画、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を紹介します。
※ネタバレなしのレビューです。
あらすじ
ジェームズは、薬物中毒のミュージシャン。
麻薬の摂取と更生を繰り返し、路上生活から抜けられずに日銭を稼いで過ごしている状態。
そんなある日、ジェームズの担当として面談を重ねているソーシャルワーカーのヴァルの計らいで、住まいを手に入れたジェームズ。そこに見知らぬ猫が現れて…。
「ボブ」と名付けられた茶トラの猫と、ジェームズの出会いから起こったノンフィクション作品です。
登場人物
・ジェームズ
薬物中毒の路上ミュージシャン。更生したいと願ってはいるが、なかなか思うように行かず苦悶の日々を過ごしている。ボブと出会い、人生が好転していく。
・ボブ
茶トラのオス猫。迷い猫であり、そのままジェームズのアパートに住み着いた。頭が良く、おとなしい。ジェームズに寄り添い続ける。
・ベティ
動物好きだが動物アレルギーの女性。優しく愛情深い性格。ヴィーガンで、動物の肉を食べない。
・ヴァル
ジェームズの薬物中毒からの更生を担当しているソーシャルワーカー。忍耐強い性格。ジェームズに更生者のためのアパートを提供した。
・バズ
ジェームズの知り合い。同じく薬物中毒者で、悪循環を抜けられずにいる。
・ジャック
ジェームズの父親。息子であるジェームズを心配してはいるが、現在の妻であるヒラリーの目を気にしている。
・ヒラリー
ジャックの再婚相手。厳しい性格。ジェームズのことを快く思っていない。
見所
実際の猫、「ボブ」が出演
キュートな茶トラのオス猫、ボブ。彼がジェームズの部屋に迷い込んで来るところから、ジェームズの人生は好転していきます。
ジェームズを追うボブ。肩におとなしく乗っているボブ。ジェームズを見守るボブ。マフラーを付けるボブ。
全てのボブが愛おしく、猫好きには本当にオススメ出来る作品です。
主人公ジェームズの葛藤
薬物の依存から抜けられずにいるジェームズ。
猫のボブは勿論のこと、ソーシャルワーカーのヴァル、隣人のベティ、路上ライブでファンになってくれたお客さんなどなど、周りの優しい人達に支えられ、遂に覚悟を決めるジェームズ。
彼のこの覚悟を決めるシーン、薬物依存を絶つシーンはジェームズの人としての成長を感じられます。
一人と一匹への試練
ボブと出会ったことにより、順調に流れて行くかのように思えた生活。
人気が出てくることによって、嫉妬やひがみの感情を向けてくる人達も現れます。路上ライブでのトラブルや心ない人からの対応などに、ジェームズとボブはどう乗り越えるのか…。
自分だったらどうするだろうか、この人達はなぜこんなことをするんだろうか、など考えながら観るのも良さそうです。
優しい隣人、ベティ
隣人のベティが明るく、優しく、面倒見が良く、本当にいい人で、観ていて癒やされます。
ジェームズとの心の寄り添い方も素敵です。
父親との関係はどうなっていくのか
関係性の修復は不可能なのでは、と思われていた父と子の関係。
とある事件とジェームズの機転により、この関係が思わぬ方向へ向かって行きます。
終盤の父親の台詞と行動に、個人的には感動しました。
本出版のサイン会のシーン
今まで支えてくれた、ジェームズとボブに関係する人達がサイン会に訪れます。
気恥ずかしそうな笑顔を見せるジェームズと、どこか誇らしげなボブ。映画の集大成とも言えるようなラストシーンは必見です。
総評
私自身が猫好き、ということもあり、ボブがとても可愛く、癒やされました。
ハラハラドキドキする部分もありつつ、心が温かくなるシーンもある、とても素敵な作品でした。
「ボブという名のストリート・キャット」というタイトルで映画の元となった原作本が出ているようです。気になる方は是非、手に取って見て下さい。
この映画がオススメな人
猫好きな人
ヒューマンドラマが好きな人
何か不安に思っていることがあり、身動きが取れない人
前向きになりたい人
以上の人には特にオススメです!
最後に
今回は、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を紹介しました。
気になる方、猫好きな方は是非観てみて下さいね!
では、最後まで読んで頂きありがとうございました!