【しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス】最後まで観て欲しい、ルイス夫婦のお話し
皆さんは、カナダの画家であるモード・ルイスさんを知っていますか?
障害者として生を受けた彼女は、画家として日の目を見る前は、壮絶な差別を受けながら暮らしていたようです。
今回は、そんな彼女の実話を元にした映画作品、『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』を紹介します
※ネタバレなしのレビューです。
あらすじ
生家を失い、兄や親戚からも見放され住み込みの家政婦として過ごすことを決めたモード・ルイス。
しかし、雇い主であるエベレットは、女性に対しても暴力を振るう粗暴な人間でした。
世間からは「あんなやつの所に住み込みで働くなんて…」と噂され、親戚からは縁を切られる始末。
しかし彼女はめげません。今までの人生でも心のよりどころとなっていた絵を壁に描き始めたことにより、彼女の人生、また、エベレットの人生までもが変わって行きます…。
登場人物
・モード・ルイス
リウマチを患う女性。エベレットの自宅に住み込みの家政婦となる。絵を描くことが大好きで、逆境にもめげない性格。
・エベレット・ルイス
漁師の男性。モードの雇い主。短気であり、愛情を素直に表現する事が苦手な性格。
・サンドラ
ニューヨークから休暇でカナダへ来ている女性。モードの絵の才能を発見する。
見所
夫婦の絆が徐々に深まっていく様子
エベレットが家政婦を探しているところを偶然モードが聞き、彼の元で家政婦として働くことを決意します。そんな2人は、最初は決して良い関係ではありませんでした。
粗暴なエベレットに必死で食らい付くモードに、そんなモードに徐々に心を砕いていくエベレット。
モードの要所要所の台詞や表情、エベレットの無言の場面など、是非2人の関係性の変化をじっくり観てみて欲しいです。
エベレットの表情や雰囲気の変化
正直、初期のエベレットは横暴なので、特に女性からの印象はあまり良くない人物だと思います。口コミでは、前半の場面で視聴を断念した人もいるようです。
しかし、そこで観るのを辞めるのは本当に勿体ないので、是非最後まで観て欲しいです。
この映画はモードだけでなくエベレットにも焦点が当てられています。エベレットが後半どのような成長・変化を遂げるのかを見守って、彼のツンデレな部分を発見してみて欲しいです。
モード・ルイスにとって、エベレットという存在は無くてはならない存在なのです。
モード・ルイスの最期
どんなに絵が売れても、電気もガスも無い過酷な環境での生活を貫いたモード。そんな彼女の最期は、とても幸せなものだったと思います。
気になる方は、是非映画をチェックしてみて下さい!
この作品がオススメの人
モード・ルイスのファン
どんな環境で描かれた絵なのかが気になる人
夫婦を題材にした映画作品を探している人
ノスタルジーな景色に触れたい人
以上の人には特にオススメです。
総評
前半は、ぎこちない上に古典的な夫婦の関係に視聴していてハラハラしましたが、徐々に関係が変化して行く様子に目が離せなくなりました。
言葉ではキツいことを言いながらも、モードのことを心から愛しているのだと分かるような描写もあり、後半はエベレットの不器用さが可愛らしく見えて来ました。
リウマチで幼いころから差別にさらされてきたモードが、エベレットに出会い、結果的に絵を描く環境に恵まれ、幸せになっていく…。
エベレットはモードに出会うことで、新しい自分を発見していく…。
派手さは無いですが、心に染み入るような贈り物のような作品でした。
終わりに
今回は、『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』を紹介しました。
一人の女性画家であるモード・ルイスの半生を描いた映画作品。
気になる方は是非観てみて下さいね!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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