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Photo by
noouchi
わたし、うたっています
「私じゃ、あなたを幸せに出来ないからさ…」
例に漏れず、私も彼に言いました。
「てめぇは俺の母親かよ!」と吐き捨てられました。
どうも、いっそのこと彼を産みたかった、第二の母です。
彼もプロ奢さんと同じ、
『幸せになんか自分でなる。自力でなれる。なめんな。』
という考えの方でした。
そうだよなぁ、冷静に考えればさ
幸せにしたいだなんて自分の気持ちは、100%驕りのかたまりだよね。
いったい彼の何を知って、幸せを与えられるなんて想ったんだろう。
少なくとも彼は、自発的に、私のそばに居てくれるのにね。
むしろ私が、『せいぜい幸せ噛み締めとけ』状態な訳で。
それは、親に対しても同じ。
親にかかった呪いを解きたくて、必死にもがいてたんだけど、私には何もできなかった。
私をこんなに不幸にしやがって、と御門違いな、出来損ないの呪術が使えるまでになってしまった。
母も、とっくに自分で幸せを掴めるはずだ。
好きで、祖母から呪われているだけだし。
母を幸せにするのは私じゃない。
母自身だ。
だってそもそも、母の人生なんだから。
私は私の人生を生きるよ。
いっぱい泣いて、笑うよ。
声の限り、歌い続けるよ。
今日は何年ぶりかに、めっちゃ声が出たんだ!!!
それが嬉しくてたまらなくて、幸せの絶頂でした。
私は私を精一杯、全力で幸せにする。
そのために、生きるんだ。