「3か月上達法」をやってみよう
私の絵描きとしての能力が、格段に上がった瞬間があります。それは、自身のイラストを、漫画家の横槍メンゴ先生の絵柄に少しでも近づけようと血眼になって作品を観察した時です。
これが横槍先生が今描かれている連載作品である【推しの子】という作品のイラストです。横槍先生は、私が絵描きとしてもっとも敬愛している漫画家さんで、なんといってもサラサラで繊細な髪の描写とギラギラでしたたかな目の描写が大好きで、見ただけでグッと惹きこまれるような魅力があるイラストを描かれる、憧れの先生なのです。
ですので、この先生の描くイラストの魅力を1つもこぼさないようにイラストを観察し、自身のイラストの技術として吸収していきたいという思いで、作品を描くようにしました。
横槍先生のイラストを観察しているうちにイラストはこのように変化していきました。色彩の配分や顔のハイライトなど、多くの点で成長したのがわかると思います。
ところで、私が普段見ているYoutuberの方で、ポケモンのカードゲームのイラストや「刃牙シリーズ」作品の一部の着色などの仕事をやられているイラスト系Youtuberのさいとうなおき先生という方がいらっしゃるのですが、その方があげられていた動画に、こんな動画があります。
この動画の内容について簡潔にいうと、この動画は「3か月上達法」というものを紹介していて、「誰か憧れの絵師をひとり設定し、その絵師の絵柄を必死に観察し、まるでその絵師になったかのように、絵柄を模倣して作品を完成させる」といった練習法を解説する内容なのですが、この動画を見たとき、私はリアルに声を出して驚きました。
これは、私のやっていた練習法とほぼ同じだったからです。
正確に言えば、この「3か月上達法」は名の通り、絵柄の模倣を1回・2回・3回……とサイクルを繰り返し、3か月間ストイックに自分の絵柄を磨くというかなり過酷なものなのですが、骨組みの練習法の部分は私のやっていたものと全く同じだったのです。
とはいえ、私のやっていたものはこんな体系づくられたものではなく、がむしゃらに横槍先生になりて~~~~という気持ちでやっていたものだったので、この3か月上達法の3割ほどの効果しかないとは思います。それでも、さきほどお見せしたように私のイラストは格段によいものになっているので、この「3か月上達法」がいかに恐ろしいものがが、身にしみてわかりました……。
この記事を読まれている方には、イラストを始めたばかりという方や、イラストが伸び悩んでいるという方が多くいらっしゃると思います。そういった方には是非、この「3か月上達法」をお勧めします。
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