手書きパターンでLED照明を明滅させるMaxパッチ (データ付き)
こんにちは。
先日の泊まれる演劇の制御系の記事以来ぼんやり考えていたことですが、過去記事を見返してみると、とっくにやるって予告してたみたいです。。
というわけで今回は、
「手書きのグラフパターンをOSCで出力し、LED照明の明滅パターンに利用するMaxパッチ」
のプログラム公開と解説をがんばってみようと思います。
まずは実際の効果の確認
☝️こちらは竹内良亮さんの美術作品「トコヨノモリ」のシーケンスの中で実際に明滅パターンが光っているところ。
☝️こちらは作業場での動作チェックですね。
Maxパッチの解説
というわけで早速パッチデータの解説をしていきます。ほんのパーツほどのデータですが、こちらからダウンロードしていただけると思います👇
☝️Max7 で作成し保存してあります。MITライセンスでの公開になりますので、その作法に則って取り扱いお願いします。
まあほんとシンプルすぎるので解説てゆーほどのこともないのですが、
左上の赤枠エリアで基本設定がいじれます。
・GO! - パターンの再生を開始します。
・STOP - パターンの再生を停止します。
・TIME - このシーケンスの分解能は128(0-127)なのですが、それを何秒で再生するかを設定できます。数字が大きいほどスロー。
・LOOP - パターン再生が終端にまで来た時に、止まるか、そのままループするかの設定
・DMX Channel - OSCのアドレス表記に含む番号ですね。
真ん中の赤枠エリアでパターンが描けます。
・PATTERN - ここをマウスでカキカキすると出力パターンが変更できます。
・POS - 現在のポジションが表示されます。
・VALUE - POSに対応して出力される数値が表示されます。
OSC (UDP) 送信部分はこちら。
こちらもそのまんま見ての通りですが、
・OSCの信号をUDPとして出力しています。
・送信先は Local Host (127.0.0.1)
・ポート番号は 51200
・OSCアドレスは /maxout
です。
ゆるゆるライセンスでの公開なので、適当にばらして、改造して、自由に使ってもらえたら嬉しいです。その代わりですが動作テストとかも割とざっくりですので、使い回しは自己責任でお願いします。
照明ソフトはいつもの DoctorMX。
受け側の照明ソフトはいつもの DoctorMX を使っていたので、これも設定などスクショ載せておきます。何もない素っ裸に等しいデータですが、いちおう。
Max/MSPの可能性
Max/MSPはPC/Mac上で動くグラフィカルなプログラムソフトで、その他の一般的な(コードベースの)プログラミング言語と似たような発想で、音声や映像、また様々な制御信号(プロトコル)を扱うことができます。
もちろん他のプログラミング言語と同じく得手も不得手もありますが、別に実行環境なども要らずソフト単体でも動き、コンパイルも必要なく、視覚的・直感的に作成ができるなど、とっつきやすい部分も多々あり、また音声や画像・映像の処理に対するライブラリは豊富なので、今回のような簡単な処理でも、持ち寄る発想次第で普段の機械ではなかなか難しい、新しい表現が実現することもあるんじゃないかなと思っています。
もし反応が良ければ、今回のように簡単なソースコード公開シリーズも、また考えてみようと思います。それでわーーー