ワンダンス(アフタヌーンKC)が良かった。
この記事で紹介させてもらった『ワンダンス』が大変に良かったので、少し深掘りしたい。
人が相性のいいものに出会えたとき、没頭できるものに出会えたときに輝く姿を描くのが上手かった。
のぼる小寺さんの作者だと後から知って、身体の動きの表現がうまいことに納得した。
吃音症(きつおんしょう)に悩む男子高校生が、人目を気にせずダンスに没頭する同級生の女の子に惹かれ、自分を変えるために高校生ダンスの世界へ飛び込む……という内容。
ダンスは喋らなくていい。
湾田さんが自由に動く姿に感銘を受けて、自分のトラウマと向き合っていく。
カボも湾田さんも、喋るのが得意ではなく心情はモノローグで語られる。
本当はこう言いたいのに言えないから、表現することで何かを示していく。
中身はあるようで、ないので魅せる漫画だと思う。久しぶりに漫画でゾワっとした。