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【タコピーの原罪】『地獄への道は善意で舗装されてる』の象徴か?ハッピー星人が恐れるほど小学生女児は怖い。

ジャンプ+ユーザとしては『今頃かよ。オッサン』と言われかねないが、タコピーの原罪を読んだ。

このマンガを知ったきっかけは、Adoさんのツイートからタコピーを調べたことから始まる。

Adoさん周りなら若い子に流行ってるのだろうと思っていた。

自分が見た時期では、単行本が売れすぎてAmazonでは定価の2倍である1400円で売られてた。

いつぞやの鬼滅の刃も、全巻セットが2倍の値段で売られてたのでその頃を思い出す。

タコピーの原罪とは

無料で読めるけど、いい感触だったらコミックス買って欲しい。

あらすじ

地球にハッピーを広めるため来訪したハッピー星人タコピーは、小学4年生の女子児童久世しずかに窮地を救われる。その礼としてタコピーは、複雑な環境下で笑顔を失った彼女を幸せにするべく、ハッピー星に伝わる様々な「ハッピー道具」で問題解決を図る。

絵柄からは想像もできない話であり、慣れてない人は絶句するような話である。

Twitterにも書いたが、地獄への道は善意で舗装されてるを体現したようはマンガだなと思った。

このことわざは、第2回十字軍を推進したクレルヴォーのベルナルドゥスが「地獄は善意や欲望で満ちている」("L'enfer est plein de bonnes volontés ou désirs") と書いた(1150年ごろ)ことが由来となっていると考えられている[2]。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/地獄への道は善意で舗装されている

要するに、『良かれと思って行ったことが、予期せぬ悪い結果を招く』ということである。


タコピーは無垢なハッピー星人である。

タコピーがこなければしずかちゃんは、あのような結末に導かれたが、タコピーがタイムリープしたおかけでより大きな事態になっている。

タコピーはしずかちゃんをハッピーにするために、ひたすらに動いた。

その結果、いじめの加害者はああなった。

全ては、よかれと思ってやってことである。

無知であり無垢であるから、より残酷な結末が待っている。


メインとなる3人の小学生は家庭に問題を抱えている。

・ネグレクト
・親の不仲を子どもに押し付ける
・親の過度な期待と、兄弟との比較

どれも小学生が抱えるには重い問題であり、その影響を3人とも受けている。

構造的に3人は追い込まれており、結果的に3人は最悪の形に追い込まれる。


これを読んでる主なユーザーは、若い子だと思う。少なくとも自分が見てる領域では流行ってない。

子どもたちが見てる世界がここに描かれるものに近いから、共感していると考えられる。

世界をハッピーにしようと企むハッピー星人が、引くほど日本の小学生女児は歪んでるのかもしれない。


たぶんこの漫画、このマンガがすごい!の2022年枠に来るでしょうね。このマンガが流行る世界も悲しい話ですが。

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