20年ぶりに帰ると、そこはソリティアデュエリストの巣窟【遊戯王マスターデュエル】
『遊戯王 デュエルモンスターズ』をプレイできる『遊戯王 マスターデュエル』が、iPhoneに対応したので始めてみた。
ここ最近、さまざまなアプリゲーム(特にオンライン対戦できるもの)を触っているのはそこが新しいコミュニケーションになると踏んでいるからである。
未だに、2019年以前の世界が戻ってくると思っている方は多いが私はもう帰ってこないと思っている。
オフラインでのコミュニケーションに気を使うくらいなら、メインをオンラインにしてしまった方がいい。
しかし、『ただ喋る』といった形でのやり取りはよっぽど仲良くないと成り立たない。
そこで、オンラインゲームである。
会話のきっかけがそこにあれば案外長時間の交流ができる。
今回は遊戯王だ。
筆者のデュエリスト歴は20年前にまで登る。20年前となれば、創成期である。
1番最初のパックを買っていたような世代となる。
当時連載していた遊戯王と、リンクしながらプレイをしていつのまにか卒業した。
その頃は、リンク召喚やエクシーズなどおらずデュエリストが警戒していたのはキラーカードやトラップくらい。
より強力なカードさえあれば負けない。という簡単な世界だった。
そんな復帰勢が、マスターデュエルに挑んでいる。
ご想像の通り全く勝てない。最近のデュエルは『ソリティア』である。なんて言われ方をしているらしい。
要するに、1ターン数分に渡るということだ。カードをドローしてから、エンドするまでに本を読めるくらいに何も進まない。
これはおそらく、『リンク召喚』とやらが関連している。素材となるモンスターを出し入れすることで特殊召喚できるモンスターが多く、その一体一体に複雑な効果がある。
1番上のランクであるプラチナ帯の動画を観たのだが、相手の先行の1ターン目でほぼ勝ちが確定していた。
配信者は1枚もカードを出すことなく、降参だった。
どんなゲームでも、インフレが進むと復帰勢には手も足も出ないゲームと成り果てるのは仕方がないが、あんまりである。
マスターデュエルが唯一助かるのは、復帰勢用にどういうタイミングでどのカードを出すべきかあるいは、どの効果を発するできかを示してくれることである。
デッキもゼロから組まずとも、公開されてるレシピをコピーしてカードを揃えていける。ウルトラレアでも、別のカードを分解することで生成できる。
時間をかければ無課金にも優しい仕組みだ。
筆者は、エンジョイ復帰勢なのでブルーアイズデッキを作ろうとしている。ブルーアイズにも特殊召喚できる親戚がたくさんいるので、使い方次第では勝てないこともないらしい。
エンジョイする中で、スタートの目的を忘れていたが回数制限なしでオンライン対戦もできる。
かつて、遊戯王をプレイしていた人と懐かしいカードを探しながら戦うこともできるだろう。
それをやってみたい。
そして、悪いことはさっきも述べたが1ターン辺りにかかる時間が長くテンポが悪いことだ。
相手のターンだけ倍速で見たいところだが、目を離した隙にこちらが詰んでいることが多々ある。
というわけで、遊戯王マスターデュエルは真剣にやろうとすると台パンしたくなるが、懐かしいカードに触れたい筆者のような復帰勢にはいいゲームだと思う。
懐かしのカードもポイントさえ貯めれば、生成できるわけで。
ただ、
・エンジョイ勢だとランク戦では勝てない
・相手のソリティアタイムが長すぎる
・いくつもデッキを作りたいなら、課金は必要
等の問題はある。
復帰して遊びたいだけの人は、他のデュエリストとは異なる楽しみ方を見出さなくてはならない。
20年ぶりでも楽しめるマスターデュエルはよく出来たゲームでした。