戒厳令時代の台湾を描いたホラーゲーム実写化【返校 言葉が消えた日】
あらすじ
題材になった白色テロとは
40年に渡り、相互監視と密告を強制し、反政府勢力のあぶり出しと弾圧を徹底的に行った。
その時代に不思議な体験をした少女の恐怖体験がモチーフに。
読書会のことを喋らないウェイと、父親や先生のために告発をすることを選ぶファンが学校から抜け出すために動く。
しかし、ウェイはファンのことが気になっており人間関係は複雑になる。
イン先生を罷免して、告発代わりに父親も取り戻すつもりが読書会の主催はチャン先生であり多くの生徒も道連れにあう。
自分の行動への贖罪から、首を吊ったファンはこの地獄のような世界には来ることになった。
反逆罪で捕まっていたウェイは告発をして、銃殺は免れて15年収監されることとなる。
生き残ったウェイは、チャン先生の墓参りをしてファンに渡すはずの手紙を渡すことができて終わる。
ホラー要素は少ないが、戒厳令の恐怖は伝わる
本作は一応ホラー映画だが、地縛霊になったフォンがウェイに生きる希望を与えて最後は救われるドラマになってる。
ホラーよりも、当時の台湾がいかに自由の少ない生活をしていたかが分かる。
体制の安定を望むための戒厳令だったようだが、憲兵が成果を欲して個人の恨みによる告発が絶えなかった。
この映画は戒厳令のことを絶対に忘れないという思いを、憲兵を化け物にして地獄のような学校を舞台にすることで強烈なメッセージにした。
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