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アルマゲドンの偉大さが分かる名作『ムーンフォール』【Amazonオリジナル】

アマプラでしばらく宣伝されてた『ムーンフォール』を観た。

ものすごい壮大な話なのに、なぜかしょぼくて思うところが多かったなぁ。


あらすじ

「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などのパニックアクション大作で知られるローランド・エメリッヒ監督が、月と地球の衝突という危機に立ち向かう人類の姿を描いたディザスタームービー。

原因不明の力によって月が本来の軌道から弾き出され、あと数週間で地球に激突するという驚くべき事実がNASA(アメリカ航空宇宙局)にもたらされる。NASAは現地調査を試みようとするが、同時に組織内部で、とある情報が隠ぺいされていたことが発覚する。地球と月を救うため、NASA副長官のジョー・ファウラー、一流の宇宙飛行士だったブライアン・ハーパー、天文学博士を自称するKC・ハウスマンの3人が立ち上がり、未曽有の危機に立ち向かう。

月が降ってくるから、ロケットに乗って対処しようという話である。

ちなみに名作アルマゲドンは、

地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたちだった。

ほぼ同じである。


なぜ月は落ちてきたのか?

ここからは観た後に書いてるので、まだ観てない人はムーンフォール観て欲しい。色んな意味で。


ストーリーは2011年の事故から始まる。宇宙飛行士ハーパーは月から現れた何かに攻撃を受けて、地球に緊急着陸をする。

一度は英雄視されるが、NASAの情報操作で全てハーパーの責任になり家族は離散する。

その10年後、陰謀論者のハウスマンは月の軌道が変わったことにNASAより先に気付く。

ハウスマンは月は巨大な構築物で星ではないというトンデモ論を抱えていた。

しかし彼の理論通りに月は楕円軌道を描き、地球へ近づいてくる。引力が変わるので気候と水位が変動して地球はパニックへ。


NASAの責任者ファウラー、ハーパー、ハウスマンは唯一逃げずに月へ向かうことを選ぶ。


3人は月に近づき、AIの群れが月を破壊して軌道を変えたことそして、有機体と電力の組み合わせに向かってくることを知る。

ハーパーは建造物側のAIから昔の話を聞く。

数十億年前、別の星系で進化した人類の文明が、AIの反乱により絶滅しかけ、箱舟として月を建造して人類を地球に運んだと聞かされる。

要するに地球人類は、祖先が方舟に乗せて地球に送った生き残りだったのだ。

月も地球も巨大な建造物に過ぎなかった。

まさかの陰謀論者たちの理論通りだったのだ。

反乱したAIは黒い群れを操り、人類を滅ぼすために月中心の白色矮星からエネルギーを引き出して軌道を不安定にし、月を地球に衝突させようとする。

AIは2011年の事故で地球を発見したので、月ごと破壊しようとしたのが今回の事件である。

爆弾と共に死んだハウスマンの意識は、月を制御するAIに保存されている。AIは地球の再建の手助けを申し出る。


ハウスマンは建造物側のAIと地球へ呼びかけるのだろうか。

一方地球は、洪水と氷河期で崩壊寸前である。


この映画は何だったのか?

要するにこの映画は、AIが地球人の生き残りを滅ぼすために仕掛けた作戦を描いたのだった。


アルマゲドンのように家族ドラマを混ぜて、AIに対抗する人類が主人公である。登場する家族が多くて、あんまり感情移入できないままに勝手にドラマは終わる。

はるか昔の人類の方が技術が優れていて、もはやAIに全てを任せる世界になっていたのに崩壊に追いこまれたのは面白かった。

月を方舟に地球に逃げてきた生き残りは、祖先からすると原始人並みの技術しかなかったのだろう。


陰謀論で、惑星は巨大な構築物であるというトンデモ論がまさかの真実でその博士ぶった人が結果的に地球を救うのは皮肉だったな。

ムーンフォール、壮大で金もかかってるのになせがB級SFっぽさがあるのはなぜなのか。

ある意味では面白かった。

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