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【1-8】Rで使うパッケージのインストールや呼び出し方について紹介します

Rを使っていく上でパッケージを利用する場面は多くあります。
今回はパッケージのインストールの仕方について紹介します。
インストールはRStudioで行う場合とコードを書く方法があります。

パッケージについて

統計ソフトRで何ができるか説明してみるでも説明しましたが、私はRは統計に強いスマホみたいなものと説明しています。

スマホではアプリを追加して色々な機能が追加できるように、Rではパッケージを入れることで色々な機能が追加できます。
今回はzipanguパッケージを使ってパッケージのインストールや呼び出し方、基本的な使い方を紹介します。

Packagesビューを見てみる

設定をいじっていなければ右下にある

まずはPackagesビューを確認します。Rをインストールする事態で最初から色々なパッケージが入っています。ただ左のチェックボックスにチェックがついていません。これはインストール済みだけど呼び出していない状態になります。言うなればパソコンでWordはインストールしているけどアプリをダブルクリックして起動していない状態と同じです。なので以下の2つが必要になります。

  1. パッケージのインストール
    パッケージがインストールされていなければ必須だし、毎回インストールする必要もありません。インストールが必要なのはパッケージがバージョンアップしたときくらいです。

  2. パッケージの呼び出し(Wordのアイコンをダブルクリックするのと同じ)
    3つの方法があります。

パッケージのインストール

RStudioを使う場合

まずPackagesビューでお目当てのパッケージがないか確認して、なければインストールします。RStudioを使う場合はPackagesビューの左上にあるInstallを押して行います。

この画像ではtableoneパッケージをインストールしているところ

コードを書く場合

下記作が1行で終わります。

#install.packages関数を使う。()の中は""で挟む。
install.packages("zipangu")

この方法をさらに拡張してzipanguパッケージがインストールされていなかったらインストール、既にインストール済みだったら何もしないという関数をかくと以下になります。

#zipanguパッケージがあるかを確認。なければinstall.packagesパッケージをインストール
if (!require("zipangu")) install.packages("zipangu")

パッケージの呼び出し

 :: を使う

zipangu::

インストールしたらzipangu::と打ってみます。::はコロン2つです。

zipanguパッケージに入っている色々な関数が出てきました

zipanguパッケージには和暦の扱い、日本の住所の扱い、日本の祝日などを
扱うことができます。この中で日本の祝日を呼び出すjholiday関数を使ってみます。

zipangu::jholiday(2022, lang = "jp")
 Consoleビューに結果が返ってきました

このようにパッケージ名::関数といった形で使います。この方法は違うパッケージで同じ名前の関数があるときに「こっちのパッケージを使いたい」と明示することができます。また後述するlibrary関数を使わなくても呼び出すことができます。また自分以外の人にコードを読んでもらう必要があるときは::を使うことで何のパッケージを使ったかが一目でわかるので相手に親切です。

library関数を使う

library(zipangu)

library(パッケージ名)という書き方をします。()の中は""で挟む必要はありません。
::を使う方法でもいいのですが、何回も何十回も使うたびにパッケージ名を入れるのは面倒です。library関数を使えばRを再起動するまでは使えます。再起動するのは以下のパターンです。

  • detach関数を使う

  • アプリを終了する

  • プロジェクトを切り替える

  • ctrl(comand)+ Shift + 0を同時押しする

RStudioを使う

インストール済みならパッケージビューでパッケージ名が出ているはずです。チェックボックスにチェックを入れるとlibray(パッケージ名)と同じ操作をしたことになります。プログラミングに慣れていない方はクリックでできるので便利ですが、1年後に何のパッケージを使ったかわからなくて迷子になることがあります。そうならないようにコードとして残しておくと再現性が高まり安全です。

最近のトレンド(2022年10月加筆)

基本的には上記で問題なく使えますが、最近はpackmanパッケージを使う方法が紹介されています。上記まで読んでこう感じないでしょうか?

パッケージがインストールされているか確認して
なければインストール、あれば何もせずに
library関数で読み込むところまで1度の操作でやってくれよ!

心の声

この希望に応えるのがpacmanパッケージです。

まずpacmanパッケージだけはinstall.packages関数でインストールします。

if (!require("pacman")) install.packages("pacman")

インストールさせしてしまえば上記はもう必要ありません。
次にpacmanパッケージのp_load関数を使います。

packman::p_load(zipangu)  #()の中は""で挟む必要はありません

pacman::p_load(関数名)を使えば先程の
①インストールの確認
②なければインストール
③その後libraryで呼び出し
まで一度に行ってくれます。

#,で区切れば複数のパッケージの処理も可能
p_load(
  tidyverse,
  here,
  rio
)

上記のように複数パッケージをまとめてインストールすることも可能です。
上記ではtidyverse, here, rioという3つのパッケージを呼び出しました。
便利なのでpacmanパッケージを試してみたください。

おすすめパッケージ

おすすめのパッケージを紹介しているサイトは以下に紹介しています。

renvパッケージについて

自分のパソコンだけで作業を行うなら問題はないのですが、他のパソコンでも同じように作業する必要がある。でもそれぞれのパソコンでパッケージをインストールした日が違い、パッケージのバージョンが違ってエラーが起きる!といったことが起こり得ます。

その際に役に立つのがrenvパッケージですがここでは説明を割愛します。
renvパッケージやRで分析環境を整えたいという方は以下の書籍が参考になります。


まとめ

今回はパッケージの呼び出し方について解説しました。
Rのいいところは統計関連のパッケージが充実していたり、新しい手法ができたときに世界の優しい人がそれをパッケージとして実装してくれたりします。
ぜひ色々なパッケージを探してみてください。

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