5月は母の月
5月の第2日曜日は母の日。
今年は感染症の影響で県を跨いでの移動なども自粛せざるを得なかったので、親元を離れて暮らしている若い方たちはお母さんに会いに行きたくても行けない状況だっただろう。プレゼントを買おうにもお店が開いてなきゃ、見て選んで買うことはできないし。(いやネットはあるけれど‥)それにしてもこんな所にまで影響が及ぶとは‥!
私なんて、何か欲しい物は?と娘に聞かれたところで何も思い付かない。伊坂幸太郎の新刊も自分で買っちゃったし‥カーネーションとかもらったことないし‥洋服とかバッグとかそんなものはいくらあっても良いから、欲しいと言えば欲しいけど、具体的にどういうのが欲しいとかっていうのが無いとなかなか頼めない。
母の日から約1週間遅れて、嫁いだ娘が母の日のプレゼントを持ってやって来た。嬉しかったけどちょっと意地悪言っちゃった。
「あのさあ、母の日は先週だったんですけどぉ」
「え、知らないの?今年は母の日じゃなくて『母の月』なんだよ」
「え?何それ。そうなの。へえ」
どうやら『母の月』というワードが今話題らしい。
母の日にはやはりお花をプレゼントする人が多い。しかし感染症の影響(まただ)で休業中の生花店があったり、母の日の前の数日間および当日は生花店が混み合う(三密だ)。遠方に住むお母さんに贈るため宅配便の受注も混み合う。お客様の安全、生花店で働くスタッフの安全、配送業者の混乱回避を考慮し、今年は母の日を1日だけでなく、1ヶ月間に分散する『母の月』とするという取り組みを、お花の団体と農林水産省が考えたそうだ。これならまだお母さんに会いに行けてない人も焦らずに済む。
さて、そんな娘からのプレゼントはカステラ。
このカステラ、以前話題になってずっと、食べたい、お店行きたい、お取り寄せしたい、と私が一人でめちゃくちゃ騒いでいたもの。あまりの人気で一時はお取り寄せがストップしていた程だ。というのもコレはV6の森田くんと宮沢りえさんが結婚した時に知人に配ったという、あのカステラ。
「やったー!これ、アレだよね。よく覚えてたね」
「まあね」
「お取り寄せ?よくお取り寄せできたね」
「お取り寄せ得意だからね」
「あ、そうなの。いやでも嬉しいよ。ありがとね」
「早く食べないと賞味期限短いで」
「はあい」
ふわふわ、もっちり、しっとり。
謳い文句そのままの美味しいカステラだった。芸能人と同じ物を食べたということでテンションも上がる。母の月5月、平和である。
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