ハッピーは自分で作れる〜推しとおでんと同級生
私には毎年夏のルーティンがある。松田聖子さんのコンサートに行くことだ。
デビューしたときからのファンで、そうなるとファン歴44年(何故なら聖子ちゃんは来年がデビュー45周年だから)になる。
コンサートのお連れは中学校時代の同級生。特別親しくしていたわけではなかったけど、数年前から一緒に行くようになっていろいろ話していると価値観が似ていて話が合う。一緒にいてとても楽ちんな相手だ。
コンサートの席種にファンクラブ限定のプレミアムシートというものが出来てからは毎年申し込んでいる。応募が多ければ抽選になるのでたまにハズレることもあるけど、ステージの一番近くから大体15列めくらいまでがプレミアムシートで、しかもちょっとしたお土産が付いている。少々お値段が高くたって少しでも近くで聖子ちゃんを見たいというのがファン心理。
聖子ちゃんのコンサートのチケットはいまだに紙チケット。コンサートの10日くらい前に簡易書留で郵送されてくる。いつもドキドキしながら封を切る。
PR-2‥これはプレミアムシートのブロック番号。ステージに向かって左から1から5とか6、会場によってはもっと多い場合もある。2ということは少し左寄り。端っこではないことがわかる。
実はこのブロック番号の後に書いてある数字が大事、席の番号だからだ。各ブロックは横に12席×◯列、という具合。席番号が若いほど前のほう、ということになる。これが3ケタとかなら「うん、まあ、プレミアムシートが当たっただけでも良かった」と納得するしかない。さて、今年はどうかな?
‥え!
‥え!!
‥えぇーーーーっ!!!
なんと、1桁じゃん。1桁ってことは‥
キャー、最前列〜〜‼️
すぐに同級生にLINEで知らせた。嬉しいーーっ!と返事がくる。私だってもちろん嬉しい、と同時に緊張する。いつも思うけど自分より前の席の人によってコンサートをより楽しめるかどうか決まる気がする。前の人が上手にノってくれたら後ろの人もノリやすい。それに、自分と聖子ちゃんの間に遮る物が何も無い、つまり聖子ちゃんからも私が丸見えってこと、っていう物理的な緊張&幸福度。最前列、覚悟して取り組む所存。(大げさ笑)
とはいえ始まってしまえばいつも通り。意識せずともちゃんとノれた。今年作ってみた応援うちわも可愛く目立ってた(と思う)。聖子ちゃんが私のうちわを見てニコッと笑っておじきをしてくれた(気がする)。
さて、今年のお土産は「黒のウエストポーチ」。私たちファンにとってお土産の良し悪しは問題ではない。
お昼のランチ時にいただいたグラスワインもコンサートで体を動かし汗をかいたらいい感じに消化された(と思いたい)。お昼からワインを飲むなんて、そう、今回のコンサート参戦に際して私にはもう一つ目論みがあった。
大阪に住むnoterさんが書いた美味しいものや美味しいお店の記事。大阪ならもしかすると味わう機会が作れるかも知れない。そう思っていつもアンテナを立てている。昨年はまゆきちさんが紹介していたスイーツを、新大阪駅の上りホームでゲットして食べた。
本来なら新大阪駅で購入して新幹線の中で食べるというのが正しい。が、私は新大阪に到着したそのホームで購入し、新大阪の駅の構内のベンチで食べた。そこまでして食べたいと思っちゃったんだもの。でも、食べて良かった。ホントに美味しかったし、知らなかったら一生食べられなかった。大げさだけどそれは事実。まゆきちさん、ありがとう!
同級生も喜んでた。私の一人勝手な、わがままとも言える提案を受け入れて一緒に楽しんでくれる、そのことに何よりホッとする。一緒にいて楽ちんとは、そういうことだ。
だから、そのことに味をしめて、今年はもう一歩踏み込んだ。
昨年私はこの記事にコメントした。ちょうど聖子ちゃんのコンサートに行った次の日だった。
『あー、昨日大阪に行ったんです。もう少し早く知ってたら‥次に大阪に行く際には、絶対ここに行きたいです!』
そして、次に大阪に行くこととなった今年の聖子ちゃんのコンサート当日、私はこのお店を訪れたのだ。なんという有言実行。(自分で言うな)同級生は、もちろん反対しない。「岡山じゃ食べられないものを食べる」機会にワクワクすると言ってくれた。一緒に行く相手がこの子で良かったとあらためて思う。
そして、“フレンチおでん”なるものの美味しさったら。おでんそのものはもちろん、ソースが美味しすぎて、ソースを食べるためにバゲットを追加注文しちゃったし。ソース、マジで持って帰りたかった。家族にも食べさせてあげたいって思うくらいに美味しかった。
おでんだけじゃなく、お肉もパスタも美味しい上にコスパ最高。何より、お昼からワインを飲むという、この贅沢な感じ。私にとっては非日常。お店はカウンターのみで、スタッフの方がとても感じが良い。
「お席は2時間です」と最初に言われて、内心「そんなにゆっくりさせてもらって良いんですかっ?」って思ってたけど、美味しいものをいただきながらおしゃべりしてたらあっという間に残り20分の表示がタブレットに現れてビックリしたくらい、充実のランチでした。カニさん、ありがとう!
誰か知らない人が評価した食べログとかよりも、いつも記事を読んでるnoterさんの情報のほうが信頼出来ることを確信した。
今回、フレンチおでんにするか、もう一つ別の選択肢もあったので、来年はそっちにチャレンジしてみよっかな。
『赤白(こうはく)』
日常の小さなハッピーって、求めて行動したら手に入るもんなんだよね。