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お薬は、お薬を飲まなくてもよくなるために飲むもの


ドラマ『アンサング・シンデレラ』。正直このドラマを見るまでは、薬剤師さんがここまで患者さんのことを考えてくれているなんて知らなかった。もちろんドラマなので多少の肉付けはあるだろうが、お医者さんの処方箋の通りにお薬を用意してくれる人だと思っていたから。それが仕事だと思っていたから。


お医者さんが書いた処方箋に違和感を抱き、お医者さんに確認するのも大事な仕事の一つ。これはたまにある。


私の場合は先月もらった湿布薬と今月の処方箋に書いてある湿布薬の種類が違うとか、そんなような事だけど一応確認してくれる。私からお願いして変えてもらってる場合もある。小さいサイズから大きいサイズに変えてもらったり、もっとよく効くタイプに変えてもらったり。

先日の放送で薬剤師さんがこんな事を言った。

患者さんが喜ぶ薬を渡しても患者さんは救われない

まぁ湿布薬ぐらいは患者の望み通りの物を処方したところで大した害は無さそうだけど、お医者さんにしてみたらちゃんと考えがあって処方しているわけで、患者があまり我儘を言うべきではないと反省した。湿布も、「1日2枚まで」とか決まっているタイプもあって、それはちゃんと守っているがそれ以外の湿布は貼り放題だ。1回に1袋(7枚)一気に貼っちゃったりすることもある。痛い時はいろんな所に貼りたくなる。


そんな使い方なので毎月のように湿布薬を、出してもらえる最大限の枚数処方してもらうので、時々薬剤師さんに聞かれる。


「湿布はどちらに貼られてますか?」

「肩とか腰とか、いろいろです。いっぺんに何枚も貼っちゃうので」と言い訳をする。

「なるほど。お肌のかぶれとかは大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。」


全くふざけた患者だな。薬剤師さんにしてみれば、こんなに毎月大量の湿布をどうしてるんだ?って気になったに違いない。何しろ私は、家に大量の湿布薬の在庫が無いと不安になるのだから。


薬は、薬を飲まなくてもよくなるために飲む。


湿布もそうだと良いなあ。湿布は、湿布を貼らなくてもよくなるために貼る。



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