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旦那さんのトリセツ
我が家は核家族だ。旦那さん、私、娘2人。家の中に男性は旦那さん1人だ。こういう家庭のお父さんは「肩身が狭い」とかよく言うけど、実際はそんな事ないんじゃないかと思う。
だって旦那さんは私たち女性陣の話なんて聞いてやしない。それにイラッとして私たちは余計に旦那さんを責めたりする。別に仲が悪いわけじゃない。
‥って話をある人に聞いてもらった。私が旦那さんにイラついて一人でギャアギャア言いながら、頭の隅っこでは「もうこれくらいでやめとけ」「これ以上酷いこと言うな」と分かっているのに、口が止まらない。結局最後まで言っちゃって後で後悔。後悔するならまだ良いほう。逆にストレス倍増することもしばしば。
これをどうにかしたい。どうしたら良い?
‥でその人が、ある本を薦めてくれた。
『夫のトリセツ』
その人曰く、男性と女性では脳の仕組みが違うから男性は女性が何をそんなに怒っているのか理解出来ないし、女性は女性で男性の言葉にあれこれ反応しては「何で分かってくれないの」となるそうだ。それを、”科学的に脳の仕組みが違うと証明されている”から仕方ないと思うことが出来たら少しは気持ちが楽になるかもよーと。
‥読んだ。感想は“安心”と“納得”。ウチ(私)だけじゃないんだと分かってなんだか嬉しかった。
この本に書いてある事は我が家での旦那さんとのやり取りそのままだ。そのまますぎて笑っちゃう。いろいろ実践してみたいことのヒントが沢山出てきたがいきなり全部できるはずはない。そこで1つだけに決めてやってみることにした。
それは私が欲しい、旦那さんからの“共感”を得ること。例えば私は仕事から帰ってきて今日一日がどれほど大変だったかを聞いてもらいたい。そんな時旦那さんはいつも
「仕事なんだから仕方ない」とか「そんなに嫌ならやめたら?」とか、全然共感してくれない。私はただ「大変だったね」「よく頑張ったね」と褒めてもらい労って欲しいだけなのに。
そのためにはまず最初に旦那さんに明確にお願いしなければならない。
「今から話すことに共感だけしてくれればいいからね。話し終わったたらゴチャゴチャ言わずに“そうだね”って言うんよ」
「...」
「あれ、聞こえなかった?そうだねって言ってみて」
「そだねー」
「カーリング女子か」
「そだねー」
「ま、いっか」
で話し終える。
「何て言うんだったっけ?覚えてる?「そだねー」
「おー良くできました」
こうして「そだねー」は旦那さんにインプットされた。忘れがちだけどちょっと促すと「そだねー」が出る。
気づいた。そうやって私のほうがひと呼吸おくことで、以前なら旦那さんの反応(無反応)にすぐにキィーってなってたのが、待つことができて旦那さんがちゃんと出来るかどうかという楽しみが生まれた。
私のほうからわざわざお願いして共感してもらっていても、その事は案外関係ない。作り物の共感でも全然アリだ。
結局変わるべきは私なのだ。
そんなわけで、『夫のトリセツ』は私のバイブルになった。他にもまだまだ試したいことが沢山ある。この本は1回読んだだけではまだまだ足りない。何度も読んで、“男女脳論マスター”になるのだ。