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12月の冬至への公演に向けて

この1ヶ月、この古事記の傳への公演時期について、話し合いを続けてきました。

8月公演では、時間的にも内容的にも、私たちの内面的な働きに対しても、深まり足りないのではないか。ことばの泉の私たち自身がこの作品や言語造形を通して、何を目的として取り組んでいくことができるのか。

みなそれぞれ、じっくり考えて、本音を出し合いました。

その結果、8月公演予定でしたが、ほぼ10ヶ月かけて徹底的に「古事記の傳へ」に取り組むことに決まりました。

12月22日冬至。 夜が1年で一番長くなるときに、私たちは古事記の国生みから、天照大神が御隠れ、そして天の岩戸開きの公演をとり行います。


そう決まってから初めての練習日。とても充実した練習となりました。

言語造形が本当に初めての人も、思い切り体を動かしながら、ことばを放ってゆきます。

土の音、 水の音、 風の音、 火の音、 天に昇り、地に帰る音、

ことばとは、こんなにもいろどり豊かなものなのだ。とても新鮮なことばとの出会いです。

言語造形によって、少しずつ解き放たれる、こころ、からだ、そしてことば。

ことばの音に耳をすまして、動きとともに、ことばの音を出す練習を繰り返します。


「古事記の傳へ」も現代語訳せず、そのままの古い大和ことばで取り組むため、なかなかはじめはとっつきにくかったものの、繰り返し繰り返し練習するなかで、そのことばの音韻やリズムに心地よくなりつつあります。

 古事記の傳へ。この私たち日本人の遠い遠い昔の神話を扱うことで、日本人が大切にしてきたこころの育みや、自然とのつながりに想いを馳せざるを得ません。


あめつちの はじめのとき

かしこきや こと あまつかみ

あめつちの むすびのかみや

よろず うみなしゆかむ

よろず そだてゆかむ …


この地球に私たちがうまれ、生きていること、育っていること。なんのために私たちはこの地球にこの日本に生まれてきたのか。

この「古事記の傳へ」を、仲間とともに作り上げていく時間は、私たち自身の内面に大きな気づきを与え、私たちをより深く耕してくれる、そんな人生のなかでもかけがえのないものになると思います。



興味のある方は、いつでもご参加ください。見学、体験も随時行っています。

次回の練習は

6月8日(土)13:00〜15:30 

和歌山市北コミュニティセンター 和室にて。

お問い合わせは、  kotobanoizumi.engeki@gmail.com まで。


文:momo


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