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呼吸 そして 眠りと目覚め ①
普遍人間学3回目のレポートです。
この日、はじめにみんなで行ったのは、母音のメディテーションでした。
一人は真ん中で目をつぶって、皆の母音を聴きます。
「天からくる息を吸って、地上に吐く」そんなイメージで
「a」 「e」 「i」 「o」 「u」
静かな空間いっぱいに響く母音。
はじめ恐る恐るだった人、いろいろ考えてしまっていた人が聴く側を体験した後から、変わっていきます。
全員が聴き終わった後、さっきまでの部屋とは違う空気になっている。
不思議な感覚。
無駄な考えがそこには、ない。
この体験が、この日のテーマにとても深く関わっていました。
「教育の課題は、きっと、ふさわしく呼吸をすることを教えることです。」
普遍人間学の34ページに書かれてあるこの言葉がとても印象に残っています。
「呼吸」とは、なんですか?
と、問われたら、私たちは当たり前にいつもしているこの息を吸って吐く行為に改めて、意識を向けます。
私たちは、お母さんの体から離れた時、初めて「呼吸」が始まります。
「呼吸」というものを考えるとき、今までなら自然科学的な、また物質的な体の仕組みからしか考えたことはありませんでした。
酸素を吸って二酸化炭素を出して人間は生きている。とか、肺が酸素を取り込んでいるとか、、、。
しかし、ここでは精神の世とのつながりをいつも考えます。
お母さんのお腹の中、まだこの地上に出てきていない赤ちゃんは精神の世に守られている。神さまに守られている。
そして、この地上に生まれ出た時、神さまから守られた世界から離れる。
その時何が起こるのか。
それが「呼吸」なのだと。
神から離れて、初めて「呼吸」とともに神の息吹を吸い、そして吐く。そして私たちはそれからこの体が死んでしまうまで、神とのつながりを「呼吸」することで続けているのです。
しかし、子どものうちはまだふさわしい呼吸ができない。
それをする大人を模倣することによって、獲得していきます。
ふさわしい呼吸とは、なんなのか。
もしかしたら、大人である私たちも現代ではふさわしい呼吸ができていないかもしれません。
それは「深い息遣い」
その息遣いで話されたていねいな「ことば」
その息遣いで行われる「行為」
この深い息遣いをしていくと、
今までより、よく見えることができる。
よく聴くことができる。
よく感じることができる。
よく味わうことができる。
ということは、反対に浅くて早い呼吸をしていると、そのような感覚が鈍くなっていくのかもしれません。
どんな息を吸って吐くかは、自由です。それは私たち人間、各々に任せられている。
でも、子どもたちの中に精神とのつながりをどのようにつなげていってあげるかは、周りの大人たち次第です。
まだ幼い子どもたちに、ふさわしい呼吸を教えること、それは大人たちのふさわしい呼吸から始まります。
それは難しく考える事はひとつもなくて。
美しい自然の織りなしを見て、深い息遣いのできるひと時が、
1日の中で1回でもあれば、、。
それを子どもたちと一緒に「ああ、美しいね」と言いながら、
過ごせるひとときがあるだけで、じゅうぶん。
なにより幸せだなあと思います。
次回は、
日時:2019年12月9日(月)10:00〜12:30
場所:和歌山県岩出市 上岩出コミュニティセンター
講師:諏訪耕志(「ことばの家 諏訪」主宰)
参加費:3600円(月謝制)
体験:4000円
※本は、精巧堂出版からの 鈴木一博訳『普遍人間学』 を使います。お買い求めの上、ご持参ください。
https://www.seikodo-store.com/show1.php?show=b0031
お申し込み、お問い合わせは
mitteno20@gmail.com または、
mitteの庭 ホームページ https://peraichi.com/landing_pages/view/mitteno20
お申し込みフォームまで。
読んでいただき、ありがとうございました。
文:momo