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補助金支援にテクノロジーを。
2020年5月にScalar(スカラー)という会社をつくりました。
「Scalarはなんで始めたの?」
「最近何やってるの?」
と、聞かれることも多くなってきたので、今更ですが今日を機にこれまでのことや、これからのことを書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
2019年の夏、エードット社(現:Birdman社)の上場対応がひと段落し、中小企業診断士の資格更新のために理論政策更新研修を両国で受けていました。中小企業のデジタル化支援についてだったと思いますが、この講義を聞きながらScalarのビジネスモデルについて考えてました。
更にさかのぼること3年前、2016年4月に中小企業診断士を取得して、その直後1件の補助金支援の相談がありました。当時、補助金について全く知識もなく、まずはという感じで打ち合わせしたのですが、色々調べると補助金対応業務が結構アナログなことに驚きました。同じころ、会計業界ではfreeeさんが累計約100億円の資金調達を実現し、労務業界ではSmartHRさんが爆速で成長し、士業業界にテクノロジーがあたっているのに。
ただ、私は私で同年6月からエードット社に入社することが決まっており、怒涛に忙しくなることは目に見えていたので支援はやんわりお断りし、爆裂に忙しい日々を過ごしていました。
そして2019年の上場対応が落ち着いたタイミングで、思い出したかのように補助金業界を見てたのですが、3年前と状況はあまり変わっていないように感じました。もちろん補助金を丁寧に解説するポータルサイトがあったりするのですが、申請作業自体は当時のまま。
これはもう誰もやらないのかなぁ。なら、やりたいな。
と思い、朝比奈(以降、ひなさんと書きます)に連絡。ひなさんとは大学、新卒企業、中小企業診断士が奇跡的に同じという経歴なのですが(全て私が2年遅れで通過してるだけなんですが)、そのおかげで卒業後もずっと親交が深く、年に数回遊んでました。
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そしてひなさんは当時、中小企業のための支援機関に在籍し、補助金に関する無茶ぶり相談を日々何件と受けていました。
そのときに見せたメモや送ったLINEが残ってたので、せっかくなので載せます。笑
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そしてこちらが唐突に送ったLINE。
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この中で、
中小企業の事業推進を行い、日本全体を盛り上げていく。
という記載が当時からあることに改めて気付いたのですが、個社対応ではなく、日本全体に貢献できるようなサービスにしたい、と考えていました。
更に言ったのは、
「ひなさんに関われる人はハッピーですよね。でも世の中のコンサルはそんな人ばかりじゃないです。ひなさんが関われない人でも、ひなさんのコンサルを受けられるような、そんなサービスをつくらないと!」
…よくひなさんOK出してくれたなと思います。笑
そんな背景もあり、2019年秋からScalarのサービス構想を練るために週1回、秋葉原で打ち合わせをしてました。そして2020年4月に緊急事態宣言が発令。補助金や助成金といったキーワードがメディアでもこれまでに無いくらいに出回りました。
ニーズの高さを肌で感じ、「もうこれは法人化してやってきましょうか。」ということで2020年5月にScalar合同会社を設立した(22年5月に株式会社化)、という背景です。
ちなみに会社名は数学のベクトル/スカラーのスカラーから取ってます。向きを持たない大きさ、モメンタムみたいなものと捉えてます。
やりたいこと、成し遂げたいことは補助金申請者が持っている。それを補助金という手段でバックアップする。そんな意味からScalarって名付けました。
長くなってしまったので、サービス内容や私自身のキャリアのこと、これからどうしていきたいかといったことも、あらためて今後書いていきたいと思いますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。