「待てる社会」への2つの大いなる敵

「待てる社会」を目指して、当社の地元のギフトを多くの人に利用してもらいたいわけです。というのも、単純な話で、当社の地元のギフトは、旬の時期に届く商品がありまして(一方で年中発送できる商品も多くあります)、それを選んでもらうと、その時期まで楽しく待てるのです。春にりんごを頼むと冬まで楽しく待てます。秋にアスパラを選ぶと、翌年の春まで楽しく待てます。

しかし、楽しく待ってもらうのもそれほど簡単ではありませんで、、、大きな敵がおりまして、それは

「忘れてしまう」

です。当社の競合は、「忘れてしまう」と言っても過言ではない。「忘却」にどう立ち向かっていくか。忘れてしまうというのは完全に待っているとは言い難いですです。状況は”待っている”のかもしれませんが、待っている感覚はなくなっています。

11月下旬のつらい夜に、来週届くかもしれない蜜の入ったりんごを思い出してもらえない。そればかりが、りんごが届いても「・・・??これは何のりんごだっけ???」という戸惑いになったり、さらに良くない場合「よくわからないりんごが届いた、、、怪しい、、、」と疑われる可能性すらあります。

我々は、この忘却に対峙していく必要があります。求人を出すとしたら、「忘却に対峙するWEBマーケター募集!!!」というところでしょうか(別にWEBマーケターでなくても良いですが)。敬愛すべき偉大なる敵です。忘却は一方でつらいことも忘れさせてくれます。我々は、つらいことを忘れたい夜に、りんごだけを忘れさせないことはできるのか。。。

実はもう一つ大きな敵がいまして、それは

「イライラする」

です。忘れてしまうの逆でもありますが、商品への期待が高まりすぎて、なかなか届かないことにイライラしてしまうことがあります。当社が届けられない時期にも最寄りのスーパーにはりんごが並んでいたりして、春に頼んだのにあまだ届かないのかとイライラしてしまうことがあります。この「焦燥」にも立ち向かっていく必要があります。求人にすると「忘却や焦燥に立ち向かうメンバーを全方位で募集!!!」とでもなりましょうか。

忘れないでもらいつつ、届かないことにイライラせず心穏やかに待ってもらう、コミュニケーションの妙。当社としては、正直言って全くの未着手。未知の領域です。我々はどうすればいいんでしょうか。

それにしても、戦い方すらよくわからない課題にも出会えまして、事業とはなんと楽しいものかと思います。忘却と焦燥の矢の雨をくぐり抜けながら楽しく待ってもらうにはどうしたら良いかを考えて試して実装するなんて、どう考えても没頭できます。

自分で行き先見つけて、障害を目の当たりにして、試行錯誤に没頭してますが、それによって結果的に誰か一人でもつらい夜にも明日を待って眠りについてくれたら、なんと穏やかなのかと思うと同時に、自分たちのことをなんとおめでたいやつかとも思います。

ということで、みんなで待てる社会にしていきましょう。

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農家のセガレが地元に戻って上場企業をつくる話です。地元に戻っても仕事が、、、ないなんて嘆かないで、いっそのこと事業をつくって、自分以外に…

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