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出産体験記2-微弱陣痛-

母が来たので、娘を連れて家に帰ってもらうことにした。
夫は引き続き私に付き添ってもらった。
今回もまた立ち会ってもらうつもりである。

ふとここで気付いたことがある。
今回予定日は2月1週目であった。
だが一人目も38週で生まれているのもあり、1月中に生まれそうな気がしていた。
私が好きなキャラクターの誕生日が1月末にあるので、もしかしたらその日になったりして…というオタク的発想が浮かんだ。オタクはそういう偶然にすぐ運命を感じがちである。しかしまぁそんなうまくいかんやろ〜と妄想を打ち消していたのだ。

ところが、である。この日はそのキャラクターの誕生日前日。つまりこのまま微弱陣痛が続き、日を跨いだら同じ誕生日になる。

まさか……君は……そこまで引っ張ろうというのか……!?
と、またもやオタク的発想が浮かんだものの、てことはあと6時間は生まれないってこと?それはそれでやだ〜〜と思っていた。

では引き続き、黒字は当時リアルタイムで残していたメモである。

18時20分、夜ご飯もしっかり食べた。すこーしだけ痛みが増してきた…?んー…変わらないかな??今回はなんかたくさん食べてる気がする。そういや体重計ってないな。大丈夫かな。また少しウロウロするか…ウロウロするのもちょっとしんどくはある。階段一回上り下りで結構くるぞ…

この病院は二階建てで、一階が外来、二階が病室や手術室、LDRになっている。
日曜日で外来は開いていないので、夫に付き添って貰いながら階段を上り下りしてみたが流石にきつい。陣痛が来るたびに足を止めるが、そうでない時でもそうスタスタは歩けない。破水もしているので不快でもある。

20時20分、歩いてスクワットしてみたけど、やっぱりまた陣痛遠のいてる……横向きで寝るとダメなんかな……?

陣痛の間隔が開いてきてしまった。
全く進んでいる感じがしないので、スクワットをしてみたが、陣痛は全く強くならず。
それどころか横向きで休むと陣痛が弱まる感じがしたので、なるべく仰向けで過ごすようにしていた。とはいえお腹が大きいので仰向けはしんどい。

21時相変わらず5センチから変わらず。促進剤使えばすぐにでも生まれそうだけど、夜中は使わないのでこのままジワジワ待つしかないらしい…。もう消灯になるから、歩き回らずに寝れるなら寝た方がいいとのこと。マジかー…´д` ;二人目だし進み早いって言われてたからサクッと産まれるかと思ってたのになかなかそうはいかないのか……む〜〜少しだけ陣痛が強くなってきた気はしないでもないけど、まだ耐えられるもんなぁ…

この病院は夜中は促進剤を使わないという方針だという。
個人クリニックなので、夜間は当直の医師が一人しかいないためだと思われるが、この状態で寝ろと言われてもなかなか難しい。

とりあえず割り切って横向きで休むことにした。

22時20分、少し寝た。ちょっとだけ痛みも増してきた…が、まだまだだな…。長い夜になりそうかな……とりあえず食べられるうちに栄養補給。お腹は空いてはいないけれども。部屋の乾燥がきつい。夫は部屋に寝に行った…ホンマに30分で起きてくるんかな…
陣痛を言語化してみる試み…んー…下腹部(と腰)がキュウッて握りつぶされるような感じ…?そのまんまだけど、下腹部の奥の方がやっぱり収縮してる感じとしか言えんなぁ……下痢とはまた違うし……

寝れたらしい。(笑)
陣痛は相変わらず弱いが一応定期的に来ていることは来ている。
そしてその中でもお腹は空くので、たくさん持ち込んだお菓子を、隙をみてはモグモグしていた。

夫はLDRのソファで寝ていたが、首が痛くなるということで私の病室のベッドで寝ると言って去っていった。一応30分だけ寝る…と言っていたが、夫はよく寝る上に寝起きが悪いのを知っているので、コイツこのまま朝まで寝るんじゃ…?と訝しんでいた。

あまりに陣痛が弱いので、気を紛らわすために陣痛の痛みを言葉で現してみようとしたが、どうもイマイチうまく表現できない。
私は比較的お腹が痛いと感じるタイプであった。

23時心音だけ確認。赤ちゃんは元気そう。次は3時ごろ…というわけで長期戦決定。娘ちゃん時より長いやんけ\(^o^)/横向きの態勢だと陣痛遠のくんだけど、もういいか…寝よう…。今回は入院時からずっとLDR。他に入院してる人も4〜5人ぽいし、産気づいてる人もいないのかな?

破水していて羊水も少なくなっているので、赤ちゃんが大丈夫かがとても心配であった。心音をチェックすると相変わらず元気に動いていて安心した。
この頃になるともう完全に放置プレーで、助産師さんもほとんど様子を見に来ない。夫も病室で寝ているので、消灯された薄暗いLDRで一人ポツン…という状況である。(それをいいことにコソコソお菓子を摘んでいる。)

その中で次の診察が四時間後……というのはかなり驚きである。
そんなに産まれそうな気配がないってことか…という軽い絶望感。痛みは少ないが、それでも不安は拭えない。スマホもたまに時計を見て日記を残す以外は極力見ないようにしていた。

果たしていつ子どもは産まれるのか……?
というか痛いのはいつくるんだ!怖い!赤ちゃんは大丈夫なのか!
頭がぐるぐるしていた。

つづきます


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