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小説の執筆は限界突破
こんにちは、甘野充です。
小説はストーリーを考えてプロットを作って、しっかりとした基盤の元に書くものだと教わりましたか?
確固たる能力のある作家さんであれば、自分のイメージをそのままに書きあげれば素晴らしい作品ができるでしょう。でも凡人が書いた小説はいかがでしょうか。
能力の足りない人が自分の能力の範囲内で小説を書こうとすると、限界にぶちあたります。
そう、どんなにがんばっても自分の能力以上の作品が書けないのです。そしてその能力は足りていないのです。
もう終わっていますよね。
僕は映画が好きなので、以前に自主制作映画を製作したことがあります。プロデュース、脚本、監督、出演、をして2本の映画を制作しました。
その経験から思ったことは、映画製作は思うようにいかないということです。
潤沢な予算とスタッフがいれば、自分の頭の中にあるイメージを忠実に再現することができるでしょう。
ですが、予算も時間もない状態では思うようなものはできません。
撮影はアクシデントだらけです。ぜんぜん思うようにできません。
だから、なすがままにするしかないのです。
その状況でできることをやるしかない。
Let It Be.
だけどその結果、自分の頭の中には無かった映像がたくさん撮れたのです。自分のイメージとは違っていても、自分の発想の限界を超えた作品ができあがったのです。
それが、限界突破です。
自分の殻を打ち破って、自分の実力以上の作品を作り上げる。それが小説でもできるのではないかと思ったのです。
庵野秀明監督はアニメーションの限界突破をしました。
アニメーションは絵コンテを描いて、その通りに原画を作成するものですが、庵野監督はその常識をやぶってアニメーションには不可能であった映像世界を作り上げています。
そして何より、答えを持たずに進んでゆくということです。答えを出してしまったら、もうそれ以上のものは作れないからです。
それは映画の話でしょう、と思うでしょうが、僕はそれを小説の世界に導入しました。
庵野監督が実写映画の世界をアニメーションに導入したように。
今日はそんなお話です。
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