ヘインズのTシャツ
僕は友達の友也の経営している古着屋に来た。
謝罪をするためだ。
「ごめん、せっかくもらったフライト・ジャケットなんだけど、この間新幹線で見知らぬ女に強引に交換されてしまったんだ」
「また強姦されたのか?」
「いやそうじゃなくて、交換」
なんだかいつものパターンになっている。
お約束になっている。
友也は「そんなことはわかっているよ、見ればわかる」といった表情をして僕の肩をぽんぽんと叩いた。
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1,728字
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