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ビートルズの曲の作り方に小説の書き方を学ぶ
こんにちは、甘野充です。
みなさん、ビートルズの作曲方法をご存知でしょうか?
それはDisney+で公開されているドキュメンタリー「ゲットバック」でも観られますが、セッション方式で作られるのです。
ビートルズの多くの曲の作詞作曲がレノン=マッカートニーのクレジットであることは知っていると思います。
とは言ってもこれはポールの曲、これはジョンの曲、と思っている人も多いでしょう。
だけどもビートルズの場合は曲が完全にできあがる前にメンバーに披露して、メンバーで相談して曲を作り上げるのです。
こんな感じの曲ができた。だけどこのフレーズだけ、だとか、サビだけできた、出だしだけできた、だとか不完全な状態です。
だったらこうしたらどうか、ああしたらどうか、そういったやりとりがあって曲が完成します。
だから出だしはポールでサビがジョン、出だしがジョンでサビがポール、といった曲が数多く存在するのです。イエスタデイだけは完全にポールの曲ですが、、。
この作曲方法を小説に活かすのです。
え?
どういうこと?
小説ってひとりで書くものだよね。
そうです。ひとりで書くものです。
だからひとりビートルズをするのです。
ひとりビートルズです。
劇団ひとりです。
違います。
自分って何ですか?
自分の中には色々な自分がいますよね?
現在の自分、過去の自分、未来の自分。
そう、こうした時間軸の違う自分との共作をするのです。
僕は思いついたアイデアはGoogle Keepにメモで書きます。
一気に完成まで行ってしまうこともあるけれど、多くの場合は何かが足りない状態の書きかけ状態になります。
そんなメモが山のようにあります。
そしてそれらをときどき読み返して、足りない部分を書き足します。
どきどきするメモがあれば、それに食いつきます。
中には何が書きたかったのかまるでわからないものもあります。
そうした雑多なものに新しいアイデアや発想を書き足して完成します。
過去の自分との共同作業。
時間軸の違う自分とのセッション。
それによってアンバランスで奇妙な作品が出来上がるのです。
これがビートルズもやっていた限界突破です。
ビートルズが最後にレコーディングをしたアルバム「アビーロード」を聴いて、奇妙な印象を受けませんでしたか?
僕は受けました。
それは曲がバラバラでメドレーのように断片のつなぎ合わせになっているのです。
そう、それがまさしくビートルズなんです。
まさしくん、そうなんですよ。
ってまさしくんって誰?
さあ、ビートルズのように小説を書きましょう!
で、これで終わりではありません。
もうちょっとお付き合いを。
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言葉だけでは伝わりません。 コメントはチップとともに。 「謎解きはディナーの後に、みたいに言うな!」