カモン、アイリン 3
3
朝起きて、僕はアンドロイドを確認する。
彼女は壁にもたれかけたまま眠っている。
若い女の子をこんな状態で放っておくことには少しばかり罪悪感を覚えたが、彼女はアンドロイドだ。人間ではないのだ。
だけどもそのあどけない寝顔を見ていると、僕にはそれがとても機械だなんて思えなかった。
僕は彼女の腕のインジケータを見る。充電は100%になっていた。
僕はキーワードを言う。
「カモン、アイリーン」
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