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甘野書店

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noteの本屋さんです! 小説、詩、絵、音楽、動画を販売してます! あなたは本を買いますか?  あなたは本を売りますか? ルールは以下です。 ・自作の小説・詩・絵・音楽・動画の…
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#創作

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 こんにちは、甘野充です。  noteで小説を書いてる人はたくさんいると思います。  noteで小説を販売していますか?  売れていますか?  noteで小説を売るのはなかなかに難しいのではないかと思います。  小説を売るには、KindleでKindle本を作って売る、本を作って文学フリマで売る、ボックスで貸し出しているシェア型書店で販売する、などが現実的ですよね。  Kindleは電子書籍であれば気軽に読まれるし、文学フリマはネットで知り合った人などと交流して買ってもら

【短編小説】コーヒーの揺れる時間に(8100文字)

カラン。 思ったよりも高く、澄んだ音が店内を満たした。 最近懇意にし始めたカフェなのだが、どうも今日は客が少ない。 今日は店内が静かだ。 たまたま今日が木曜日だから客足が遠のいているだけなのか、はたまた雨がそうさせているのか。 カフェは少しざわめいているくらいが好きだ。 普段は話し声のこだまが心地よく、薄っすらと聞こえるジャズが夕暮れのこのひとときを彩る。 今日は一人だな―― カウンター越しに見えるマスターの姿も、今日はこころなしか小さく見える。 「ホットをひとつ」 いつ

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【短編小説】夢見

やってしまった。 しくじった。 私は今日、失恋した。 付き合って一年目の彼と、愛もない喧嘩だったのだが、つい捨て台詞で 「もう知らないっ!別れよう!」 と言ったところ、 「おう、俺もそろそろ別れたいと思っていたんだ!ちょうどいい、もう別れよう」 という顛末である。

¥100

バレンタインデーキス

「よう!元気か?」 窓を開けた瞬間、隣の家のベランダから聞き慣れた声が飛んできた。 侑真だ。隣に住む幼なじみで、昔からずっと一緒にいる。

¥100

縁の下の力持ち 創作

私は、今年で13歳になる中学生だ。今は超が付くほどの田舎の小学校に通っている。 そんな私の毎日の楽しみは、家の縁側ですずみ、じっくりと時が進むのを待つことだ。 風鈴がちりん、ちりんと鳴くと、私の内側から風が吹き出るような、そんな感覚に陥る。すがすがしかった。周りにはだれもおらず、日がさんさんと照りながらも、気候が穏やかであったためにそこまで暑くない。 こんな日が一生つづいてほしいな そう思えるほど、その時間は快適であった。こんなことを思っていると、がぜん気持ちがあがっ

¥100

【創作童話】まほうのほうきづくり教室

まほうつかいたちに、ほうきのつくりかたを教えてくれるふくろうがいました。 ふくろうはツバサで飛ぶことができるので、自分でほうきに乗ることはありませんでした。 けれど、ちょっとほうきに乗るのが苦手なまほうつかいの子どもがいると、ほうきにふくろうの羽をちょっぴりくっつけて、なめらかに飛ぶほうきをつくってあげることができました。 ふくろうは、森の中で、 【ふくろう ほうき店】 というお店やっていました。 ふくろうの主人は、いつも親切だし、ていねいで、まほうのほうきがなめらか

¥100