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2024年J3、2年目総括。

皆さま、年の瀬いかがお過ごしでしょうか。
昨年は、26日から熱が出て数日動けませんでしたが、今年は奥さんと息子が実家に帰り、娘と2人で過ごしています。ただ、なんと娘が今日の昼から40度近い熱で、看病中です。今はぐっすり寝てるので、この時間を利用して2024年の総括をしてみたいと思います。

まずは、今シーズンもたくさんの方に支えられ奈良クラブは1年戦うことができました。よいときもそうでないときも暖かく見守ってくださるファン・サポーターの皆さま、スポンサー、自治体、地域の皆さまのサポートがあり、奈良クラブは存在していけます。今年も本当にありがとうございました。来年も熱い応援をよろしくお願いいたします!

では、本題に入っていきます。

スポーツ面


今シーズンの成績については、残留という最低限の結果を得た以上の成果はなかったんじゃないかと思っています。当初の目標では、プレーオフ圏内を最低限の目標として設定していました。実際は17位だったので、力不足で申し訳なかったと思っています。

何年かたったらみんな2024年シーズンのことはほとんど覚えていないということになると思いますが、うまくいかなかった1年はどうだったかということを自分の戒めのためにもきちんと書きたいと思います。以下の3つは原因ではなく、あくまでも一つずつの事象です。この事象が問題だったというよりは、そこに対しての対応がよくなかった、改善の余地がある、次に同じことをやってはならないと思っています。

2024年戦績


では、何がよくなかったのか。

1.プレシーズン期間中の準備不足

まず、例年行っていた下北山村でのキャンプが土砂崩れの影響で道が封鎖されキャンプを行えなかったことが1つ。ただ、キャンプが開催できなくても、できる限りキャンプに近い環境を作り出す必要があったと思います。特に宿泊を伴った環境で選手同士のコミュニケーションをとることが最も大切なことで、この部分については、下北山村キャンプがなくなっても、代替の方法があったと考えています。

2.エースの怪我+百田選手の怪我でCFが0に。

ご存じのように浅川選手が抜けた後、酒井達磨選手にかかる期待は大きく、プレシーズン早々に彼がシーズンを棒に振る怪我をしてしまったことの影響は心理的に大きかったと思います。酒井選手の怪我により、開幕に向けた準備というよりはCFの獲得の方に強化も監督も意識が向いてしまいました。また、時期的にも1月末だったため、CFの獲得が難航したこと、またもう1人のCFである百田選手も怪我をしてしまい、開幕前の週まで、CFは高校1年の関口しかいないという状況でした。百田選手は開幕戦にギリギリ間に合いましたが、一緒に練習した時間はほとんどなく、CFの補強もできないまま開幕を迎えてしまったことが大きな反省点です。

3.戦術オプションの不足

フリアン監督は12月の時点では3-4-3のシステムをプレシーズンでトレーニングしようかと悩んでいました。というのもすでに奈良クラブの4-1-2-3システム、そして戦い方はどのチームも綿密な対策を立ててきていたためです。最終的にフリアン監督がとった方法は、システム変更ではなく、4-1-2-3システムを維持しつつ、ボール保持率を高め、アップテンポなパス回しから試合を支配するという戦術でした。ただ、結果的にボールロストの数が増え、全体的トランジションが増え、長い距離の上下動を強いられるサッカーとなってしまい、後半15分ごろには選手の運動力が走れなくなり、アディショナルタイムまでもたず、最後の最後の場面での失点につながり、それが自信喪失や自分たちがやっているサッカーへの信頼感が崩れていくという悪循環に陥ったという感じです。そして、後半の失点増を解決すべく、ディフェンスの練習に相当数の時間が割かれてしまうという状況でした。フリアン監督は素晴らしい監督でしたが、今期の前半戦は全体を俯瞰する部分が他のシーズンよりも劣っていたと感じています。

いずれにしても、今から考えるとこうしておけばよかったと考えることはたくさんありますが、それでも残留したということを前向きにとらえ、今季学んだことを来季にいかすことが社長である僕の仕事であると考えています。

経営面

経営面については、以下にも記載していますが、KPIから検証していこうと思います。

以下が今年のシーズン開幕前にたてたKPIです。

1.2024年KPI 

2024年KPI

2.2024年実績

2024年実績

3.スポンサー数

スポンサー数は、2022年167社 → 2023年241社→2024年302社とこの3年でほぼ倍となりました。本当に感謝しています。また営業スタッフも頑張ってくれています。

2024年スポンサー社数

4. 総評

2024年シーズンの目標に対して、売上こそ目標を達成できる見込みが高いものの、各項目は目標に対して、若干届かないという成績でした。利益に関しては、若干赤字予想をしていますが、残留に向けて予想外の出費があったため、やむなしという感じです。

 ただ、すべての項目で2023年シーズンを上回っているため、シーズン成績がよくなかった状況のなかでは善戦したのではないかと思っています。今年は奈良クラブの認知度が上がったこと、子供たちの中で特に認知度が上がっている声をよく聞きました。とはいえ、まだ観客動員数は平均2000人に達していませんし、まだまだ全然物足りないです。何事もいっきに上昇とはいきませんが、微増を繰り返すことで、気がついたら遠くまできているということを作ることが大切だと思っています。2025年のKPIはまたシーズン開幕直前に出す予定です! 来季は早々にタイキャンプでしっかり準備をしつつ、経営面では新たな局面に入っていくので楽しみにしていてください。

それではみなさん、よいお年を!


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