転職したら社内ニートになった件 はじまり
本社にて一ヶ月の研修を受け、現場配属になった私は緊張しながらオフィスに足を踏み入れた。
新しい環境に慣れるために早めに到着したものの、担当者はまだ来ていなかった。
時計を見ながら待つ時間が過ぎる。
遅い…
担当者に電話をかけても出ない。
担当者がようやく現れたのは約20分遅れた頃だった。
彼は小太りで、メガネをかけた中年の男性だった。名前は北さんという。
少し息を切らしながら、申し訳なさそうに「遅れてすみません〜」と謝った。
私も「大丈夫です」と笑顔で答えたが、内心では不安を感じていた。
その後、北さんの案内でオフィス内を見学し、簡単な基本的な業務やコンプライアンス研修を受けた。
北「前の会社では在宅勤務とかあったの?」
🍎「そうですね、ありました」
北「在宅勤務できないけど大丈夫?」
🍎「あっ…はい…。」
大丈夫じゃないよ。本音を言えば在宅したい。通勤のストレスも減るし、休憩のクオリティがぐっと上がる。
北「ここのロッカーにパソコン閉まって帰ってね。暗証番号は✕✕✕✕。俺の誕生日」
ははっ。どうでもいい。反応しずらっ
なんだかんだ、初日を無事に終えた。
北が遅刻したことは少し気になったが、それ以上に新しい職場で何が学べるかワクワクしていた。
続く。
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