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【雑感】かがくいひろしの世界展@福島県立美術館
これをさすがに3行日記で収められる自信はありませんので(^_^;)
あいにくのぼっさぼっさ雪が降る日でしたが、午後のおやすみを利用して、福島県立美術館に行ってきました。
2024年度の企画展一覧を見た際に「これは絶対行きたい」と思ってた、「かがくいひろしの世界展」。一昨年秋、岩手県は花巻市博物館に大真面目に行くかどうか迷って、やはり遠すぎて諦めたので…地元に来るの、ほんとにありがたかったです。
先週末から始まってて、週末は駐車場も満車になるほどの混み具合と聞いてました。
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こちらの企画展、まず入場料が一般600円なのでした。行く気まんまんだったので、前回企画展の「FAV4」に行ったときに前売で買おうと思ったら…この金額だと前売も何もないか、と思ったのでした。
加えて、撮影・おしゃべりOKです、とあります。もちろん撮影は他の人が写り込まないようにとかSNSに上げる際は各自の判断で(なにかあっても館は責任を負いませんと。それはそう)とか動画NGとか常識的なラインを守った上で、てことになりますけど、おしゃべりOKは納得です。実際、平日午後でもファミリーが結構いて、子どもたちの声が響いてて。かがくいさんも「これでいいんですよ」って言ってそうです。
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ここでみんな撮ってたなー
かがくいさんの絵本でたぶんいちばん著名なのは「だるまさん」シリーズじゃないかと思いますが、うちはこのころには、娘。ももう読み聞かせをするような年齢ではなく、関係者に読み聞かせをライフワークでしている人がいて、こちらを知りました。
子どもたちの反応がとってもいい絵本で、わたし自身もとても印象に残ってて。ただ、一昨年夏の日曜美術館でかがくいさんを取り上げていた際に、54歳で亡くなられてもうこの世にいない人であることにちょっと衝撃を受けたのでした。
もう1年半前のことなのもあり、テレビで見たこと、というのは断片的にしか印象に残らないもので、今回の展覧会に足を運んで「あーテレビで見たこれ」とは全然ならなかった…やはり原画もだけど、アイデアノートのような資料(ほんとにたくさんあった)や、たくさんある未完の作品のラフなどを「どうぞ見てください」って展示されていて、圧倒されました。その生涯も、障害のある家族がいたことやいろいろな道を模索したなかで障害児教育に進んだこと、そこでの実践(学校で生徒との共作で作ったものとか、印象的でした)…ほんとうにいろんなものをみることができました。
あと、大変個人的な感想なんだけど、かがくいさん一家は千葉県松戸市に居を構えていたそうで、上本郷とか常盤平とかよく聞いた地名が(^_^;)松戸市じゃないけど、実はそのあたりの地域に実家があります…余談
展示されているものの合間合間に、かがくいさんのご家族や教員時代の関係者、絵本作家としてのかがくいさんと交流のあった人たちのコメントも展示されていました。展示のいちばん最後が妻の久美子さんのコメントだったんですが、読んでて泣きそうになってしまった…ずっと伴走してた人だからわかること、いなくなってしまった喪失感の大きさ。人の一生についてまで思いを馳せることに…
それにしても、こんなに未完の作品がある人の人生を、なんでこんな形で神様がいるとしたらぶった切ってしまったのか。これ、ちゃんと完成されてたらどんな絵本たちになってたのかな…読んでみたかったな、と、思います。それとも、その続きはわたしたちに委ねられたのかな。
しばらく展覧会で図録を買うようなことはなかったのだけど、ひさしぶりに図録も買い求めました。
こちら、福島県立美術館では3月9日までです。このあと巡回…ああ、結構あちこち行きますね。機会があればぜひおでかけください。わたしももう一回観に行ってもいいかな、と思っています。