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前向きで強い母の思考
ポジティブで頑張りやで、何かというと諺を使ってやんわり注意してくれた母。今でも、ちょっと誰かを疑いそうになると
「七度尋ねて人を疑え」
という母の声が聞こえてくる気がします。そして、安易な自分を戒めています。
そんな母が、姉に話してくれたという「流石!」「強い!」と思える考え方をお話ししましょう。
嫉妬されるのは成功している証拠
その姉の家は、4姉妹の中で一番生活が安定しています。夫の安定収入に加え、家計を預かっているのは姉妹の中でもっとも堅実な姉。手に職もあることから、子育てをしながら在宅で仕事を続けてきました。普段の暮らしは質素に抑え、その分、大きな買い物にはポンとお金を使います。
ところが、世間というものは、そういうところだけ切り取って見るようで、何かと妬みの言葉や嫌みなども言われたそうです。母が元気だった頃、姉が周囲の嫉妬について思わず愚痴をこぼしたところ、母から意外な言葉を返されたのでした。
「嫉妬もされないようで、どうする」
嫉妬をされるということは、周囲に良く見えているということ。つまり、成功しているということだから、気にするなと言われたそうです。
むしろ、そんな人は放っておいて、どんどん自分の生活を豊かにしていけばいい、と。
母の前向きで強い考えを聞かされ、姉は考えを改めて楽になったと話していました。
そして、私も同じように他人の嫉妬で嫌な思いをしていたとき、姉がこのエピソードを教えてくれたのです。
母は、私から見ると平凡な主婦でした。でも、芯がしっかりしていてポジティブで、亡くなった今も多くの教えを遺してくれています。
私は、親にはとても恵まれました。それに気づいたのは、大人になってからですが。
私は母が42歳のときの子供なうえに、母は質素な人で、周囲より老けたお母さんでした。それをからかわれることもあったために、子供の頃は恥ずかしかったのです。父も同様ですが、二人とも情が深くて温かく、筋が通っていていい親でした。
亡くなる直前まで諦めなかった
母は92歳で他界しましたが、88歳くらいまでは現役の主婦として家を切り盛りしていました。若い頃の無理がたたって足が弱っていき、亡くなるまでの数年は介護になりましたが、最後まで自分で歩くことを諦めなかった強靭な精神の持ち主です。頭は最後までしっかりしていました。
目を離すと一人でトイレに行こうとしたり、歩行練習で無理をしたりと、気が抜けない人でしたね。とにかく、自立心が旺盛な人でしたから。入院したときも
「家に帰る」
と脱走を図ろうとしたそうです。私も押さえたことがありましたが、凄い力で負けそうになりました。呆れるほど精神力の強い母でした^^
読んでいただき、ありがとうございました^^
※トップ画像は「ぷる〜〜〜^^」とぷる様の背中に顔を埋める母です。ぷるも母のことが大好きでした🐕