自己紹介させてください。
佐竹ミツオってどんな人?
初めまして、ポートレートカメラマンの佐竹ミツオです。
コロナが始まった2020年に仕事が激減しました。
時間だけはあったので、能天気な私は写真の基礎からやり直すために「京都芸術大学」の通信教育写真コースに編入学しました。
名前の通り芸術大学は写真の技術よりも、写真を使った芸術のほうが色濃かったですね。
大学の授業でアナザーポートレートっていう課題が出てきたんです。
要は自分以外でレンズを意識している被写体を撮れというものです。
被写体とキチンと向き合ったことがない自分にとって、いいチャンスでした。
今ならこんなの撮らないとは思いますが、無邪気に撮れて喜んでいたもんでしたね。
人が入るだけで動きやストーリーが出てくるんです。
今の作風になった経緯
芸術大学に入学以前は風景やスナップを撮っていました。
超古い一眼レフが無邪気に楽しく感じてましたね。
それ以前は仕事用のコンデジでよくわからん写真を無邪気に撮ってたもんです。
その後に古いデジタルカメラにドハマりして、撮ること自体が楽しくて仕方なかったです。
一眼レフの単焦点で背景がボケるだけでも楽しくて、AモードでF値開放。
「プロっぽい」写真に見えて勘違いしたものです。
大学ではこういう本当の基礎をさらっと教えて、それに即した課題を提出するって感じでしたね。
これらを使った応用って教えてくれません。
まあ何でそうですけど、独学って良くないんですよ。
独学だとすぐに壁にぶち当たります。
きっかけになったのはスクーリングの時の先生の講評でしたね。
S先生という非常に口の悪い先生のアドバイス。
S先生「うーん才能がないなぁ。一つだけ可能性があるとしたら女性ポートレートかな?物怖じせずに撮ってるね。余計なことを考えずにこれ一本でいったほうが良いね。」
この先生の一言が今後の作品に影響を与えました。
女性ポートレートかぁ、撮ると楽しいしやってみようかな?
単純な理由だったんですけど、女性ポートレートに方向性が決まりました。
イルコ・アレクサンダロフさんとの出会い
いろいろ撮るうちにYoutubeで「イルコ・アレクサンダロフ」さんを見つける。
ストロボを使ったポートレートというジャンルを知ったんだよね。
こういう写真が撮りたいと本当に思った瞬間。
偶然なんだけどね。
2020年の暮れに梅田の学舎の帰り道。
阪急電車でイルコさんと遭遇したが、気の小さい私は声をかけれずに十三でお別れになった。
翌年、偶然にもイルコさんのマネージャーのタイムラインが流れてくる。
結婚式のビデオ撮影のアシスタント募集
ギャラは出ませんが、美味しいお昼ごはん付き
という訳で申し込む。
やりたいことができるなら、ギャラ無しでも雑巾がけでもなんでもやるタイプ。
後日マネージャーより連絡が来ました。
「宮古島ツアーにキャンセルが一人出たんだけど?」
と知らせを受ける。
2つ返事で参加を決定する。
ツアー自体はかなりハードスケジュール。
それまで、独学でコスプレイヤーさんをスタジオで撮ってたけど。
ロケとスタジオは全然違うことにビックリする。
現在はというと
私のポートレート作品はストロボなしではほとんど撮ることはない。
理由は「自分では光のコントロールが上手くできないから」です。
もちろん、自然光を使ったポートレートで良いなと思うのもあります。
でも、自分にとって自然光ポートレートは超難しいんです。
ストロボのほうが簡単で再現性が高いと本気で思っています。
スナップとか風景なら自然光がいいと思うんです。
ポートレートとなると再現性がないのと時間と場所と構図が限定されてくるんだよね。
私の場合は自由に撮りたいとか自然な感じとかじゃなくて、ロケ現場で与えれた時間と環境でモデルさんを如何に美しく撮るかという最適解としてストロボを使っているんです。
天気や環境に左右されにくい光源を持つっていうことは、ポートレートの撮影の幅が広がることなんです。
そんな感じで今は使える光は何でも使う感じです。