記憶の中の読書録 ー人はいかにして他者の存在を認識するか:平成くん、さようならー
「平成くん、さようなら (古市憲寿)」
ときに合理的、ときに理屈っぽく、憎めない「平成くん」と恋人との日常は、いつまでも、平和に続くはずだった。
平成の終わりと共に、平成くんが自ら安楽死を選択するまでは。
恋人からの問いかけに、最後に答えたのは「平成くん」なのか、それとも......
安楽死、人工知能、合理性。
社会と人々が求めるものと人間の存在とのはざまで紡がれる物語。秀作。
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