またしても

「１」をアウトプットするには、「10」のインプットが必要だと思います。もしかすると、もっとたくさんの、例えば「100」のインプットが必要かもしれません。

家族の話を、ユーモアと情緒をこめた記事にできる人は、たくさんの愛情をうけとり、そして、もしかすると、たくさんの苦難や苦労をその家族の方と共にしたのかもしれません。そのたくさんの記憶から、こぼれた「1」を、楽しませてもらっているのだと思います。

日常をユーモラスなことばで記事に書く人は、毎日懸命に働いて、毎日たくさんの思いとともに、一日一日を大切に生きているのだと思います。そのたくさんの毎日から、こぼれた「1」を、楽しませてもらっているのだと思います。

小説を書く人は、たぐいまれな想像力と、日常を切り取る感性と、感情を描く感受性を兼ね備えていると思います。学術的内容を書く人は、常人には想像できない量の本を読み、論文を読み、日夜考え続けているのだと思います。

そのたくさんの中から選び抜かれた「1」を、楽しませてもらっているのだと思います。