令和元年7月号

【羅】
公園に爺婆と稚春の風
春風や手水舎横に神籤掛け
春の夜の合鍵が部屋開くる音
羅に着替へて向かふ宴かな
校庭の暮れ行く風に鯉幟

作品鑑賞 伊藤たいら
ひと山をふはりと跨ぐ春の虹
とっても分かりやすい句です。それでいて、〈ふはり〉という言葉で春の虹のやわらかな雰囲気を捉えつつ、大きな景を見事に表現しました。絵葉書ではあらわせない趣があります。

(課題俳句 兼題:桜桃の実)
佳作 思い出の桜桃タルト仏壇へ

誌上句会
校庭のじやんけんぱあの春茜

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