令和元年8月号
(推薦)【ぽい】
修行場の正座の形に汗の染み
袖
通す明石縮に朝戸風
古事記繰り日本書紀繰り明易し
銅鐸の出たる史跡のゆだちかな
湯上りの浴衣纏ひて香を焚く
ぽいの上に目高の跳ぬる宮の夕
所感 浅川正副主宰
ぽいの上に目高の跳ぬる宮の夕
金魚すくいに使う〈ぽい〉ですが、その上に目高が跳ねているという作品。目高すくいもあるのでしょう。昔はどこにでもいた目高も、この頃では観賞魚として人気があるようで、和金よりもはるかに高い値段で売られています。
(課題俳句 兼題:水木の花)
佳作 波音の止みて水木の花に風
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