桐蔭学園小学校に合格する②
小学受験統一模試は、志望校合格を目指す受験生及びご家族のために、様々な企画・支援をしていきます。今回は、【有名小学校合格対策講座】として、桐蔭学園小学校に合格するための対策方法を富士チャイルドアカデミー【鷺沼教室 室長 青木先生】にお伺いしました。
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桐蔭学園小学校に合格する①
・ペーパー
ペーパーは大問2題で、お話の記憶、図形推理・思考の分野で出題されました。図形推理には必ず練習問題がありますから、その時に話をきいて問題を正しく理解し、今までに経験したこともないようなものでも、指示された条件の中で自らが考えて取り組もうとする姿勢を育てる事が重要です。また丁寧に調べる、根気よく続けられる力をつけましょう。さらに生活や自然科学全般にわたる豊富な知識、公共のマナーやルールを身に付けるとともに生活体験を多く積むことで素早く判断する能力を育むことが対策になるでしょう。日常生活の中で好奇心や、論理的に思考する習慣を身に付け、行動を起こす前に次にどのようになるか予想を立ててから行う習慣を付けると良いでしょう。問題はスピードを要するものばかりですので家庭学習でもスピードを意識して練習しましょう。
・総合観察
総合観察の一つに運動があります。男子は「よーいすすめ」の合図で気を付け、「よーいどん」はその場で走る真似をする、女子は先生の手拍子に合わせて足踏み、肩を反対の手で交互に8回、4回、2回、1回ずつ叩くというもので動きは簡単ではありますが指示をしっかりと聞かないと違う動きになってしまいます。
例年行われる自由遊びは、人数を昨年の半分にして行われました。カゴの中にラケット、折り紙、輪投げ、的当て、お手玉、お絵描き用のボードが2チーム分用意され、指定された場所で他のグループのじゃまにならないように遊びました。自由遊びの間に、先生に呼ばれた人から一人ずつ口頭試問のテストに移ります。遊びを通してグループでのコミュニケーションの様子や先生との約束を最後まで守れるか、その場の状況を考え判断しどのように行動するか、遊びに夢中になっていても気持ちの切り替えができるかということも評価の対象でした。また、グループで協力してお家づくりをしました。段ボール、色画用紙、紙皿、紙コップ、マスキングテープなどが用意されどのようなお家を作るかグループで相談してから始めるよう説明がありました。入学してからお友達と仲良く集団生活を過ごせる社会性や協調性があるか、先生の話をしっかり聞き理解して行動することができるかという視点で評価されます。普段から家族でトランプゲームやお友達と「だるまさんがころんだ」のようにルールのある遊びを多く経験することで自然と決まり事を意識できるようにしていきましょう。
□桐蔭合格のためのポイント
桐蔭学園では、10年先を見据えた教育をするために、評価は総合観察のウエイトが高くなっています。ペーパーの問題数は多くないのでケアレスミスは絶対にしない集中力と注意力が必要です。また、月齢による考慮もありますので確実に得点に繋がるよう、初めての問題にも臆することなく、学習してきた知識の整理と、物事を順序立てて考えることの習慣が桐蔭対策には必須です。また、ペーパーテストを受ける態度、口頭試問での表情や様子も評価の対象になっているということを忘れてはなりません。
富士チャイルドアカデミー【鷺沼教室 室長 青木先生】