昭和女子大学附属昭和小学校①
小学受験統一模試は2022年度受験生への特別応援企画として、2020年9月、昭和女子大学附属昭和小学校に伺い、校長・柴田芳明先生、副校長・中山光子先生にお会いし、お話をお聞きしました。今回より4項に分けたインタビュー記事を掲載していきます。
※お話は柴田先生と中山先生お二人にいただいておりますが、話者を特定せずまとめております。
インタビュアー:富士チャイルドアカデミー 校長 前 宏美先生
>今年度は特別な年でした。3月の臨時休校以来、様々な変更を余儀なくされ、オンライン授業や分散登校などご苦労が多かったことと思います。授業のほか、小学校入試のためのオンライン説明会などを含め、やってみて案外良かったこと、今後もこの新しい生活様式で活用していきたいと思われたことはありますか。
“教師全員YouTuber”を合言葉に、みんなでゼロから学んできましたが、楽しみながら取り組んでこられたことが良かったなと思います。そして、学校側ではなく、受け手側の保護者の方々にも大変ご協力頂きました。たとえば、WiFi環境を整えることなど、実現に向けての実質的な協力をして頂きました。また、低学年の児童の場合はオンラインの授業を一人で受けることなどできませんから、授業中も絶えず直ぐ側にお母さんがいらっしゃるのを感じました。「お母さん、側にいたら拍手をして下さい」と問いかけると、パチパチパチという音が聞こえて来ました。授業中に側に寄り添って頂いたことが、何よりもありがたかったです。
まずは、家庭学習中の児童への動画配信を4月上旬から始め、双方向での朝礼などを4月下旬から試験的に行い、5月にはオンラインでの双方向の授業も開始しました。画面上に友達の顔を見た時の子供達の喜びは、とても大きなものでした。7月下旬には、各児童に一台のタブレットを準備できましたので、夏休み前後の炎天下での登校を削減できましたし、夏休み中も、お父さんの出張先や帰省先、リゾート地からでもオンライン学習が可能となりました。このように、オンラインでは場所を選ばず距離をゼロにできますから、今後は台風や災害で臨時休校になった時や、インフルエンザなどでの学級閉鎖時は勿論のこと、様々な補習も帰宅後安全を確保した状態で行うことができそうです。更に、授業の補習だけでなく踏み込んだ内容の展開、指導もやっていきたいです。現在一部試行中です。
入試のための説明会は、4月は中止し、5月6月はオンライン配信と致しましたが、どこでも参加してもらえ、いつでも見てもらえる利点があることに気付きました。オンラインでの個別の相談会も5月から始め、双方向に語り合えました。これからの説明会、相談会は、学校に来てもらうだけでなく、オンラインを併用した場所を選ばない形のものもあるべきだと思いました。実際、アメリカからの参加もありましたし、遠方からの引越しをお考えのご家庭にも参加していただきました。入試にもオンラインを導入し、面接をオンラインにする学校も現れましたが、昭和でもこども園はオンライン面接となりました。今後、そのような受験方法を選択するご家庭が出てくる可能性もありますね。
8月からは、学校に来て頂く説明会も始めました。やはり最終的には、一度も学校を見ないで決めてもらうのは良くないという思いからです。私達が、お子様を6年間お預かりすることになると共に、保護者の方々にも子供に対しての責任があります。ですから、何が何でも来て頂きたいと思い実行致しました。
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