行動観察に強くなろう!②
小学受験統一模試は、志望校合格を目指す受験生及びご家族のために、様々な企画・支援をしていきます。今回は【有名小学校合格対策講座】の特別編として、富士チャイルドアカデミー【校長 前先生】に、行動観察対策についてお伺いしました。
前回の記事の続きです。
前回はこちら 行動観察に強くなろう①
〇状況判断
考査の現場にはご両親も先生も仲良しのお友達もいません。初めての場所で、初めて会う人たちと、初めての状況に身を置く分けです。そこで5歳または6歳なりに状況を察し、今どうあるべきかを考えて行動しなければなりません。受験生本人の自覚がとても大切になってきます。
様々な経験を積むことで、行動観察に対応できる3つの力をつけていきましょう。まずは外で思いっきり体を動かして遊び、自分の体の動かし方を覚えさせてください。幼稚園や保育園でお友達とルールのある外遊びがいっぱいできると良いですね。鬼ごっこ、かくれんぼ、だるまさんが転んだ、ドッジボール、サッカー、野球など。ルールを守って遊ぶ楽しさを覚えましょう。
室内ではトランプ、オセロ、かるた、双六、将棋などのゲームを行い、勝敗のあるゲームを楽しめるようにしましょう。家庭では、親は容赦なく子どもを負かせて下さい。勝たせてあげてご機嫌を取るようなことはしないことです。集団生活の様々な行事を通じて、人前力や自立心を養うことも大切です。幼児教室では、複雑なルールを理解して動く練習も行われています。共同制作で協力することを覚え、また劇遊びで台詞を考えて話す経験も行動観察の力となるでしょう。
②普段の生活と考査でのポイント
考査のためにああしろ、こうしろと教わっても本来のその子の姿が見たいと思って長時間行われる行動観察の試験では、メッキはすぐにはがれてしまいます。ペーパーの学習と同じように、試験で何が出題されるかを思い悩むより、何を出題されても良い生活を普段から送ることが大切です。普段から親が口や手を出し過ぎていませんか?普段から身辺自立できるよう自分のことは自分でやらせていますか?子どもはわがままに育っていませんか?しっかりと子どもと向き合い話す時間をとっていますか?良好な親子関係は、子どもの自覚と落ち着いた態度を育みます。なにより普段の生活態度が一番大切です。
そして、いざ考査では次の点に気を付けて臨みましょう。
・自覚を持たせる
・先生の指示を聞き洩らさない。
・姿勢を崩さない。
・私語は厳禁。
・絶対にふざけない。
一足飛びに出来ることではありません。普段から行動観察に強くなれる生活を心掛けていきましょう。
富士チャイルドアカデミー【校長 前先生】