クロップはTAAの守備をジョークにしていない(Goal.com日本版記事について)
記事のタイトルの通り、誤訳があります。
記事の見出しおよび内容の発言は、クロップのRed bullのフットボールグローバルヘッド就任に際する質疑応答で述べられたものが由来です。聞き取りに少々心許ない部分があるのですが、リンクの動画の4分55秒付近からクロップはTAAについておよそ以下のように述べています。
It`s so poorのItを取り違え、訳が変わってしまった些細なミスに感じました。
思うところ
見直しと修正をお願いしたいです。それだけです。
間違いを指摘し、信用できないソースだと騒ぐことに価値はないので、優れたメディアをより良いものにしてほしいという願いが自分の真意です。
10年以上、海外サッカーを見続ける傍ら、Goal.com日本版が内容の是非で物議を呼んだり、関係者の軽率な言動で幾度もTwitterで炎上するのを見てきましたが、海外サッカーに関する情報を入手するハードルを下げ、届けてきたのは確かです。
そこに誇りがあって欲しいですし、誇りに見合う誠実な仕事を望みます。
好きなチームの選手、関係者が事実とは異なる理解によって印象が作られること、そして異なった理解で話題が展開されることを全く望みません。
同じく、そういったものを見つけた時に、過剰に責めたり、それを可能にする自分の能力に歓びを見出す、もしくは、自分の大切なものが大きく傷つけられたかのようにオーバーに物事を受け取り、過大な怒りに支配されるような人間にも決してなりたくないです。
違うじゃねえか、やっぱ信用できねえ、クソメディアなどなど、憤りやネガキャンを撒き散らすのではなく、受け取り手からも相互に知を寄せ合い、こうなのでは?と問えたら、それこそクロップが言っていたマシな惑星に近づくはずです。
日本語で正確な情報を得られるならそれがベストですし、受け取り手が事細かに求めることでメディアが育つ側面も存在するはずですから、受け手としても、発信に対し誠実さをもっと発揮しないと、望むものは近づいてこないのだろうと改めて感じました。フットボールに限らず。
また、現在、そして未来に、棘のない親しみとリテラシー、そしてその上に唯一の情熱を纏ったファンベースが日本に築かれていて欲しいという願いを勝手に持っているので、そこに寄与できる自分の振る舞いはなんだろうかと考える良いきっかけになりました。
リバプールに限らず、どこかのクラブをこよなく愛するみんながチームのことを言葉のハードルを超えてリーチし、その上で熱狂し、分かち合える世界を目指して、今後ともよろしくお願いします。
<了>