![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172090846/rectangle_large_type_2_294d2abf3b02bf5606220e5b48675cbc.png?width=1200)
わたしにとってのファイナル(PSV vs リヴァプール前夜)
自分の最も大切な2クラブの激突を前に、とんでもなく緊張しています。
どれだけこの試合を待ちわびたか。PSVが優勝してCLに出ればリヴァプールがおらず、リヴァプールが常駐するようになってからは、PSVがプレーオフでポルトガル勢に沈められELに回る。そんなすれ違いの果てに、ようやく、ようやく実現した試合には、ガクポのリヴァプール移籍以来の興奮を覚えています。
過去は、対戦のたびにどうしようもないミドルシュートとフリーキックをPSVのゴールに叩き込んでくれたあの男、スティーブン・ジェラードがもう引退して久しいですし、今回は以前よりはチャンスがあるはず!!!!
サラーを抑える? PSVが? (ヾノ・∀・`)ムリイウナッテ
PSV、泣きっ面にスズメ蜂
言うまでもなく、個々の能力の差は圧倒的で、今のリヴァプールがいつも通りやれば、簡単に倒してしかるべき相手だと思います。
PSVは、ティルマンの負傷が痛恨。今季のベストプレーヤーであり、CLではとんでもないクラッチぶりを発揮してきた彼抜きで戦うのは相当厳しい。
今のヨーロッパにリヴァプールとトランジションでやりあえるチームがあるとは思えませんが、それを抜きにしても、エールディヴィジでのんびりと育まれたPSVのトランジション、特にネガトラの遅さは、その最先端を行く彼らの前で致命的なものになるはずです。
CLのレベルにはないレデスマ、ミスを連発し本調子から遠いフィーエマンとスハウテン、不調のトンネルから抜ける気配のないバカヨコ、気まぐれなノア・ランと、個人に目を向けるだけでも不安は尽きないのですが、1番の恐れは、CBのフラミンゴと右バックのレデスマのエリアで起こるパスミスです。
この2人とボランチのスハウテンのボール交換には、フラミンゴの足元の不安定さ、レデスマのフィジカルでの劣勢、CLレベルでは命取りになる2人の判断の遅さが噴出し、スハウテンが絶好調でないと庇いきれないくらい、エールディヴィジだろうがCLだろうが必ず相手へのプレゼントパスが一度は出ます。
クロップに磨き抜かれたトランジションを有するリバプールの面々がこれを見逃してくれるはずがなく、ここからショートカウンターを炸裂させること間違いなしでしょう。
また、レデスマは今季のコンバートまで8番の選手であり、本職とは言えない選手です。特にフィジカル面では、エールディヴィジの試合ですらサイドバックとして90分走れるスタミナを有してはいませんし、もちろん1vs1で守れる選手でもありません。
CL開幕戦、ユーベのユルディズとコープマイネルスに狙い撃ち、コテンパンにされ前半終了時点に交代となった再現も、ディアス/ガクポが相手では十分にありえるでしょう。
また、監督の志向からバックラインからのビルドアップに執着してしまう傾向もあり、CFとソボスライ、もしくはカーティスが連動して、ボランチのスハウテンへのコースを寸断しながらCBを追いかける→ボールをSBへなんとか渡したものの時間とスペースが尽き、ボールを失う/ロングボールを蹴らされリバプールが回収するといったシーンが繰り返されるでしょうし、PSVからすれば非常に我慢を強いられる試合になるのは不可避でしょう。
PSVが活路を見出すのは、ティルとルークの巨漢2人へ蹴るロングボールからの落とし。そして、そこから、どれだけセカンドボールを勝ち取り、両ウィングへ託せるか次第です。
絶不調もいいところ、現在どん底でスタメンの座すら失ったバカヨコに個人での打開を期待するのは難しいですが、左のノア・ランは1vs1に関しては光るものを持った選手であり、TAAを苦しめる可能性はあります。これをお膳立てすべくファンダイクとの空中戦に終始身体を張るはめになるであろうルークには要注目です。
やはり、リヴァプールにとっての1番のアドバンテージは昨年まで競り合ったスロットが監督であることでしょう。PSVの手の内など今更深掘りする必要もなく、おまけにフェイエ時代には出来なかった、選手の優劣をそのままぶつけてくる戦い方まで選ぶことができます。
エールディヴィジにいた時には互角、時にはやや劣るスカッドでもPSVを滅茶苦茶にしたことがあるのに、世界最高峰の選手たちを率いてアイントホーフェンへやってくるなんて、本当に勘弁願いたいです。
24位以内確保に向け、得失点差で劣勢に回らないためにも、勝負が決したとしても1点でも差を少なく留めきる、追いかける根性が問われる、心身ともにとても厳しい試合になると思います。なので、明日はホームのPSVを応援します。かかってこい、リヴァプール!!!!!
PSV予想スタメン:
ベニテス
レデスマ フラミンゴ ボスカリ マウロJr.
スハウテン フィーエマン
ティル
バカヨコ ルーク・デヨング ノア・ラン
欠場:
デスト(ACL負傷)、ティルマン(足首負傷)、ペリシッチ(10月加入、登録外)、バイラクテレヴィッチ(1月加入、登録外)
おそらく最初で最後の、リヴァプールにブーイングを飛ばす日。
明日だけは、愛するPSVが、現状欧州ベストのひとつであろうリヴァプールFCにどこまでやれるのか、めいいっぱいフィリップス・スタディオンから応援します。
自分がリヴァプールを観てきた18年、いい時も悪い時もありましたが、悪い時期にフットボール=リヴァプールだったが故にフットボールを離れていた可能性も十分にありました。そうならず、今もウキウキしていられるのは、PSVのおかげです。
選手の成長を見守る楽しみ、旅立ちの喜び、うまくいかない時こそチームを抱擁し勇気づける大切さ。これらは13/14シーズンのPSVのゴール裏のファンたちがホームでの大敗後に示した、若いチームへの揺るぎない連帯であり、翌シーズンにチームがリーグ優勝まで駆け上がるスタートでした。
一連の流れを観た自分にとって、大変な時こそ応援しなくてどうするという気概にさせてくれた、そしてPSVが好きだと思った原点です。
今や、リヴァプールFCは破産寸前の笑い物、だめぽ三兄弟の一角ではなく、皆が倒そうと燃えるエリートクラブ。そんな大好きなチームに、同じく至らなさが愛おしいもう一つの大好きなチーム、PSVがどこまで通用するのか、ワクワクしています。
VvDは最高のCBで最高のオランダ人キャプテンですが、ルークもCLでは9番なのにロングボールで劣勢に立たされると自陣ボックス内で守備に参加し、そこから前線へスプリントを繰り返す、最高に頼れるキャプテンです。
是非、ルークには先輩としての意地を見せ、VvDの眼前でヘッドを決め、オランイェ待望論を噴出させて、バルサ時代散々力になった恩を忘れて代表引退宣言に際し恩知らずな態度をとったロナルド・クーマンと、電柱だのおもしろおかしく嘲笑った国内外の連中へひきつづき静かに中指を立てて欲しいと思います。
また、コーディー・ガクポの凱旋を大声援のホーム、フィリップス・スタディオンに迎えられることがとても、とても嬉しいです。彼はリバプールにとってのTAAであり、PSVアカデミーの最高傑作の1人。立派な姿にスタジアム一丸で彼へチャントを歌う瞬間が待ちきれません。
欧州生活の一部としてフットボールを観まくり、人生の夏休みを謳歌しておりますが、その一大イベントたるこの試合、しっかりと記憶に焼きつけてきたいと思います。
古くから交流のあるリヴァプールファンの友人の皆さん、明日だけは友人ではいられませんが、よろしくお願いします。
Kom op PSV!!!!!!!!!!!!
追記:
既に2位以上確定させてるので、主力8割招集外、万全のローテーション。
遠藤とクオンサーにルークぶつけて、フィーエマン、スハウテンは現役オランイェの意地をちゃんと見せつけてください!!!!!
<了>