見出し画像

聖罰の聖女<セルフレビュー&裏話>

 正式タイトルは「聖罰の聖女~腹ペコ聖女は王様を殴り飛ばして従騎士と逃避行しようと思います。~」です。


あらすじ

 戦乱で家族と家を失い、王都まで逃げてきた主人公、アイリス。
 ようやく聖王教会に辿り着き、食事を給付してもらおうとした彼女を待ち受けていたのは、国王の無慈悲な刃だった――もちろんカウンターで殴り返しますけどね?! というイントロから始まります。

 王様の凶行に、女騎士ヴィルヘルミナが立ちふさがり、彼女を逃がすよう従騎士ヴァルデマールに命じます。
 そして始まるアイリスとヴァルデマールの逃避行。

 やがてアイリスは、自分が背負った運命に従い大きな使命を果たしていく――。

 そんなお話ですね。

見所

 「氷将」の異名を持つヴィルヘルミナさんの雄姿ですかねぇ。

 「強い女性」を形にしたかのような、かっこいい人です。
 強く賢く冷徹で優しい。理想の権化みたいな人です。

 対になる「焔将」ブランディスは、あんまりいいところないです。強いんですけどね。ヴィルヘルミナさんのキャラが濃すぎた。

 あとは本作で生まれたアドレンガーさん。
 後に「久遠の歌姫」でスターシステムします。
 その程度にはお気に入りで話を駆動してくれたキャラです。

 そして今回も「蒼穹神」という神様が出てきます。
 「夢幻の剣璽」から再びの出現、共有神話体系とは異なる神話の神様です。

 そして本作で生まれた「何でも屋のタレイアさん」。
 胡散臭いんですが、お気に入りのキャラです。「夢幻の剣璽」からのスターシステム。
 ちなみに「夢幻の剣璽」ではキャラクターメモにすら名前がない、脳内で醸成されたキャラクターです。

 敵側のボスである聖王フリードリヒ、隣国の王コンラートにもそれぞれのストーリーがあります。

 焔将や氷将とコンラートとの丁々発止は書いてて筆が止まりませんでした。ええもちろん自動筆記先生の即興です

 自動筆記先生、なんで即興であんな対話を作れるんだろうなぁ。
 不思議でしょうがない。

 第2章では戦史ものっぽい感じに。
 ルートヴィヒくんというやられ役も良い味出てると思います。

 そんな本作は「小説家になろう」で公開中です。


裏話

 はい、たーいむすたーんぷ!

  • 2024年4月7日 作成!

  • 2024年18日 投稿!

 23万5千文字、11日間、1日2万1千文字ですかね。
 ぼちぼちなペースです。

 今回も1万文字くらいの没原稿が残ってます。

 スタートアップに苦しんでる、というほどでもないのかな?

 見所でも書きましたが、本作はヴィルヘルミナさんとアドレンガーさん、そしてタレイアさんが話を駆動してくれました。

 主人公はいつもの感じでコミカルに明るくシリアスな子です。
 だからハッキリしようよ自動筆記先生?!

 暗い過去(戦乱で母を失ったトラウマ)を持ちながらも、普段は明るく恋愛初心者として周囲の人々から手ほどきを受け、恋愛に目覚めていきます。

 主人公を取り巻く人々の温かい言葉や含蓄ある言葉も全部即興。
 自動筆記先生便利だなぁ。

 現在の評価ポイントは124なので、なんとか及第点でしょうか。

 重要なサブキャラクターであるタレイア、エウティミア、アグライアは神話に詳しい人ならすぐにわかる通り、ローマ神話のカリテス由来です。
 そしてその正体は――こちらは本編をお読みください。

 冷酷な千年を生きる覇王、聖王フリードリヒ。彼のバックストーリーも、脳内にふわりと舞い降りて自動筆記先生が紡いでいきました。

 ただの憎まれ役を書けない自動筆記先生。
 彼にも冷酷にならざるを得ない理由があった。理想の為、愛する女性のために彼は大陸を統べ続ける。

 その前は明るい青年だったんですよ、聖王。
 その時期のイメージも脳内にふんわりと残ってます。
 彼の白髪は加齢もありますが、精神的な重圧も理由の一つです。

 本来は覇王なんて務まる人間じゃない、だけど務めざるを得なくなった男の悲愛と悲哀。そんなものを描けていたらいいなぁ。

 本作は本当にサブキャラに思い入れのある子が多かった。
 思い出の一作です。

 これは「聖女は村娘」の時に出てきた「冒頭でいきなり王様に殺されかけるヒロインが王様をカウンターで殴り飛ばす」という出オチ気味のネタが情勢された結果、ようやく物語になった、という経緯があります。

 その怨念が昇華されて、一安心といったところでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!