30代2児の母、メイクした自分を少しだけ好きになれた
こんにちは、みつまめです。
30代2児の母、精神疾患もちで朝は激弱。
仕事に行くときのメイクはしぶしぶ、髪の毛と合わせて10分以内で済ます…な、美容とは対極にいるような人間です。
(BBクリーム、フェイスパウダー、まぶたを茶色く塗る、ホットブラシで寝癖を撃退する、以上)
そんな「メイクめんどくさい」勢な私ですが、ごく最近youtubeのおすすめに上がってきた方のメイク動画をよく見ています。
お2人ともキラキラ・キャピキャピ系ではなく。(失礼)
「私、メイクでコンプレックス克服して素晴らしい人生になりました!」系でもなくて。(さらに失礼)
メイクの過程を含めて、本当に好きでやってるんだな、と伝わってくるんですよね。
そして技術が凄くて、ここまでくるともうアートに近い。
完成形も素晴らしいのですが、出来上がっていく過程がとにかく面白いのです。
好きなことを追及する人ってやっぱり面白い。
夢中になって見ていたら何だか感化されました。
そもそも私って、楽しくメイクしたことなんかあったっけ?
やってみたら楽しいかもしれない。
そう思い、久々に「ちゃんと」メイクしてみました。
※私のメイク遍歴と、動画に感化されてメイクをしてみた私の心情に着目した内容です。
私の顔面の画像とか、コスメ紹介とかは一切出てきません。
また、記事が長くなったので、動画紹介記事は別途アップします。
オタクだから、推しについてはどうしても長くなるんですよね。笑
私がメイクめんどくさい勢になるまで
私がそもそも、メイクを「めんどくさいもの」と捉えるようになったのは、長男が生まれてから。
高校生の頃から少しずつメイクを始め、大学生の時はコンプレックスである肌を隠すメイク。
社会人になった頃には、完全に「営業職の私」に変身するため「武装」のようなメイクでした。
自分に全く自信がない私にとって、メイクしないで外に出るというのは、丸裸で外に出るようなもの。
メイクをして、「営業職の私」になりきって仕事をしていました。
ところが、長男の妊娠~出産をきっかけに、一気にメイクへの興味を失いました。
それ以降メイクへの興味は復活することがなく。
社会で浮かないよう、最低限の流行りの情報は仕入れてはいたけど、メイクにまつわることが心底どうでもよくなってしまいました。
近所のショッピングモールや公園はすっぴんで出掛けるようになりはや8年。
子どもの行事や仕事の時は、「社会人として最低限メイクしましたよ」とPR出来る程度にやるくらい。
巷によく見かける「ママでもキレイでいたい」「ママでもおしゃれを諦めない」みたいなフレーズにもやっとしたり。
(おしゃれやメイクって諦めるような事なの?むしろずっと続けなきゃいけない事なの?とちょっと息苦しい感じ)
どうやら私の中でメイクによる「武装」が必要だったのは、仕事で営業として外に出る時だけだったようです。
営業は好きな仕事だとずっと思っていたけど、実は「武装」がないと出られないほど無理して適応していたのかもしれません。
今は違う職種ですが、仕事の外出=営業みたいなもんだからテンション上がるかな?ときちんとメイクをした時のつぶやきが記録されていました。
むしろ若干テンションが下がっていてちょっと笑った。
毎日noteって、振り返りに便利。笑
今までメイクを好きになった事は無かったのかも
高校生の頃に演劇部だったので、メイクして衣裳を着ると「役に切り替わる」という経験があります。
普段の私もおそらく同じような感覚で、メイクというのは「ライブに行く私」「大学生の私」「バイトの時の私」「営業職の私」の役になりきるための手段だったのかもしれません。
「本当の私」なんか誰にも受け入れられないから、本当の私を人に発見されない為に。
それが長男の出産を機に「本当の私」自体に興味がなくなり。
そもそも子育ての世界って、母親は子どもの添え物。
母親のパーソナルな部分に踏み込むような話題は、めったに登場しません。
「本当の私」が知られる心配もないわけです。
子どもに手一杯で、そもそも皆なりふり構ってらんないですしね。
これまでを振り返ると、「○○な私」になりきって浮かないように、その集団でどのようなタイプが多いか?みたいな観察や比較はしてきました。
でも、「○○みたいになりたい!」というベクトルでメイクをしたことがない。
ということは、私にとってメイクは社会に適応するための手段であって、さほど好きじゃなかったのかもしれません。
あと、今まで「この新商品かわいい!」「この色かわいい!」ってコスメにテンション上がってる人の事をまるで理解できなかったので、コスメも別に好きじゃないのかも。
パッケージやポスター、シリーズのコンセプトに合っているカラー名がいいな、と思うことはあるので、コスメというよりもデザインに対する興味があるだけだったのかもしれません。
メイクめんどくさい勢、メイク動画に感化される
冒頭に紹介したように、おすすめに上がってきた動画をみて、メイクって面白いと思えたのです。
本当にここ2週間程度の出来事です。
(動画紹介まで入れると長くなったので、別記事で紹介します)
1人はアーティスト路線、もう1人は職人っぽい風格すら漂う雰囲気。
お2人とも、もしかしたらコンプレックスを隠したい、が動機で出発したのかもしれません。
それでも「なりたい自分」の姿がはっきりしていて、なりたい自分になれるメイクというものがとても好きなんだ、というのが動画から伝わってきました。
そして、他の動画もみていくうちに、自然と自分なりの発見が出てきました。
マスカラやアイラインって、こうすると目力ばっかり強くならないんだ。
カラーメイク、境目をぼかすとこんなに馴染んで浮かないんだ。
ハイライトやシェーディング、こうすると自然なんだ。
こんな狭い面積でも、ここに影をつけるとこんなに立体感が変わるんだ。
何だか絵を描く技術に似ている気がする。
…ということは、私にも出来るかもしれない。
(中学校は美術部、高校は演劇部で大道具つくってペンキ塗ったり、イラスト描いたりしてた。選択授業もずっと美術。大学で西洋美術史や色彩も多少勉強した)
メイクをした自分を可愛いと思えた
動画でみたメイクの工程のうち、自分の顔の雰囲気にあっていそうな方法をポイントで取り入れながら、久々にちゃんとメイクをしてみました。
完成してみびっくり。
全体のバランスが整っているし、いつもより可愛いかも、と思える自分が鏡に写っていました。
コスメもメイク道具もいつも通り。
ちゃんとメイクしてこなかったから、技術もお粗末。
たぶん端からみたら分からないくらいの変化。
なのに、いつもより自分のことを可愛いと思える。
結構衝撃的な体験でした。
私は、メイクした自分をみて可愛いなんて思ったことはなかった。
成人式、大学の卒業式、結婚式とプロにメイクしてもらう機会があったのに、それでも自分を可愛いなんて思えていなかった。
そうか、メイクで「なりたい自分になる」ってこんな感覚だったのか。
思春期のやり直し
こうした内容って、おそらくメイクを始める時期に通る道なのかもしれません。
そうでなければ、世の女性があんな楽しそうにメイクやコスメの話、しない気がします。
私は30代半ばにもなって、思春期のやりなおしが出来たのかもしれません。
私は「強そうに見える目元」「ちょっと化粧しただけで派手な顔になること」がコンプレックスでした。
メイク映えする顔だとか、目元作り込まなくても目力あって羨ましいとか、割と言われていました。
だけど、私は素直に受け入れられなかったのかもしれません。
誉められたことで、むしろ自分が思っていた以上に強いコンプレックスに変化していたようです。
「本当の私」は強さや派手さとは正反対の性質。
でもメイクすると、そんな風に見えてしまう
「強い自分」「派手な自分」なんて私は演じられない。
そんな気持ち悪さみたいなものがあったのかもしれません。
本当の私やなりたい私は未だに曖昧なところがありますが、「穏やか」「柔らかい」「バランスのよさ」といったキーワードがしっくり来るらしい事も、メイクを通じて分かりました。
マズローの欲求5段階説なら、社会的欲求の段階でつまづいていると自覚していたけど、こうしてやり直す体験で、昇華できる事があるのかもしれません。
さいごに記事のご紹介と、お礼
「メイク」をテーマに、私に起こった心情の変化について書いてきました。
結論を決めずに徒然スタイルで書きはじめたら、また思わぬ場所に着地しました。
そして長い。元は5000字以上あったのを、これでもかなりコンパクトにしました。
着地点にも、文字数にも、自分でびっくりしています。いつも長くてスミマセン。苦笑
メイクについて考えはじめたのは、yucapokiさんの記事がスタート地点でした。
(急に紹介すみません。もしNGでしたらはずしますのでお知らせください)
yucapokiさんの記事を読み、共感からスタートした筈が、掘り下げていったらまるで違う場所に着地してしまいました。
記事がアップされた時に「分かる!」と思ったのにうまくコメントが出てこなかったのは、私の抱えているものとは違うぞ、と「本当の私」が囁いていたからかもしれません。
ジェンダーにまつわる話って書くのが本当に難しくて。
生物学的にも、社会的にも女性だと自認している人同士でも、ジェンダー観って人それぞれ。
だから、どんなに言葉を尽くしても、お互いに100%の理解は難しい。
「一般的な女性」なんて、実はどこにも存在しないのかも。
そんな事を考えるきっかけにもなりました。
きっかけをくださり、yucapokiさんに感謝しています。
こんなに長い記事を読んでくださった皆様も、ありがとうございました。
メイクした後に即ニキビが出来たので、お肌の問題でメイクに目覚める事はなさそうです。笑
でもたまには、メイクを楽しんでみようかな、と思います。
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記事内で紹介したyoutubeチャンネルの感想文
「本当の私」はどこにいるのかな
「本当の私を好きになる人は信用ならない」が顕著に出る私の恋愛
ひどいな。よく結婚出来たなこんな人。苦笑
普段は復職日記がメインです