HOPELESS ROMANTICKER バンドをやりたい奴は絶対に読んどけ‼️Vol.06
05で、「売れる」ということの定義を明確にしておくように伝えたが、これはとても重要なことだ。
君の頭の中の理想を明確化しないとバンドを組んでから迷走することになる。
寿司職人になりたいのに、パン屋で修行してるようなもんだからな。(もしかしたら画期的な何かを掴む可能性は0ではないのかもしれんが、、)
バンドをやろうって奴らはとにかく我が強い。いろんな考え方を持っている。売れることが第一目標で、金を稼げればなんだってやる!ってやつもいれば、楽器一筋で売れ線の曲なんて死んでもやらね!ってやつもいる。
もちろんただただ付いて来るやつもいるし、何も考えてないやつもいる。
俺のバンドメンバーは職人みたいな奴らで、ステージの上で演奏している最中は物凄い光を放つんだが、一歩ステージから降りると大変なことになる。まずすぐ捕まる、、、そんな奴らと未来を共有していく中で、当時の俺の頭の中は明確なビジョンも売れることへの定義もなかった。ただ、音楽が好き。俺の曲を世に出したい。売れる=多くの人に自分たちの曲を聴いてもらい!とするならば、多くの人に聴いてもらえるような曲を作らなくてはダメなはずなのに、誰も口ずさめない中東の地名や言葉を羅列したような曲を作っていた。誰が口ずさむねん!が、当時はそれがかっこいいと思いまくって(今も思ってはいる)マニアック路線を行っているくせに、多くの人に受け入れられたい気持ちもあるから、「売れ線(縦乗り)を作れ!、1分以内にキャッチーなサビに行け!なんならサビから始まれ!」といった社長(B'z大好き)の指示に従ったりもするもんだからメンバーも客も迷走する。ごめんよメンバー、ファン、俺の頭の中が明確でなかったから、圧倒的なスッゲー景色を見せられなかった!
だからこそ、まず君の頭の中を他のメンバーにわかってもらわなくちゃいけない。それは曖昧なものでなく、ちゃんと文字や資料にしてしっかりと共有する。
将来像を話し合うことで、自分の考え方と同じだ!いや、その方向性は自分とは違うから今回は遠慮します!とか、サポートならいいよ!とか、最初の段階でわかることが重要。(社会ではプレゼン資料というものが当たり前だ)
5年後とかにやっぱりやりたいことじゃないから!となって、脱退や解散になると余計時間がかかる。
バンドはスピード勝負だ。
16歳位から、25歳位までが爆発的なパワーを持てる。5年のロスはでかいぞ。
一度、ビジュアル系のバンドに加入したことがある。メンバーは同じ事務所の奴らでそれぞれのバンドの中で中心となっていた奴らだ。
経験も才能も人気も十二分にあった。
ところが結成するという時からリーダーとマネージャーの二人しかそのバンドの未来像は共有できていなくて、ビジュアル系というキーワードだけでスタートしたもんだから、曲の感じが合わない、そもそもビジュアル系と言っても色々種類がある中でどこを目指すのかわからず、半年後のツアーの最中、なぜか名古屋で解散となった。あっという間の出来事だった。それくらい『ビジョン』と『売れる』という概念に対しての認識の共有は大切だ。
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