スカイクロラ
あかんくない映画のレビュー。
観るのを何年も忘れていた『スカイ・クロラ』を観た。
飛び散る戦闘機の破片一個一個にまで手抜かりナシ。充分過ぎるほどの迫力でかなり見応えアリでした。
CGの凄さが、という前評判が頭に刷り込まれていたのでひたすらクリアな
絵をイメージしてたのですが、記録映像の如きピントの甘さやカメラのブレは意図的なものなのでしょうか。
もうそれがやたらリアルでエアファイト場面は終始アドレナリン噴出でございました。
卓越した映像表現だと思います。
原作を読んでいないので物語の骨組みも無理解のままの鑑賞でしたが、パイロットや整備員は民間企業の従業員なんですね。軍人との物の考え方や価値感の相違がよく描けていたと思います。
適当にのたまわってしまいましたが押井氏の作品は実はほとんど見ていません。どの作品もこうまで媚を売らない作風なんでしょうか。
"死"を終焉と描かない無限地獄に、宮崎アニメ等と同系と決め付けてルンルンで劇場に訪れた親子連れには押井氏が言う所の"希望"を見出せたのか否か。。。。
案の定当時はそういった層にはそれはそれはケチョンケチョンだったとの事ですが。
と言ってる私も真理を解したかと問われればまだまだ上澄みを舐めているだけの状態なので繰り返しじっくり観てみようかと思います。
余韻に浸っていたら何故か"ブレード・ランナー"ばかりが無性に思い出されました。自分の中ではどこか共通点があったのかな。